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小説「LANCASTER《ランカスター》」第93話 不死のラーフ(18)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第93話 不死のラーフ(18)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第93話 不死のラーフ(18)

 

 

ランカスターは、長剣を振り上げる。

 

「その首級、挙げる――」

「ま、待て」

 

後ずさり命乞いするラーフ。

しかし、その時だった。

ランカスターは、突如、苦しそうに膝をつく。

 

「クッ……」

「どういうことだ……」

「息が持たぬか……」

「そうか。その人離れした斬撃は、呼吸術によるものか」

 

ほくそ笑むラーフ。

ランカスターは、呼吸を乱す。

 

「ハァ……」

「呼吸を浅く保つことで、心音・呼吸音を静め、敵の一挙一動に全神経を注ぐ」

「ハァ……ハァ……」

「敵の攻撃に合わせて反撃すれば、凄まじい威力が出るという訳だ」

「そうか。あの時の違和感はそういうことだったのか……」

 

横たわりながらランカスターの背を見つめる烏。

ある一つの出来事を思い出す。

それは、ランカスターと手合わせをした時のこと。

序盤、圧倒的に圧していたのは烏だった。

しかし、気づけば、木を背にするほど圧されていた。

あの時、攻撃に合わせて、反撃をされていたのか。

烏は、そう思った。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第94話 不死のラーフ(19)

 

 

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