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小説「LANCASTER《ランカスター》」第96話 不死のラーフ(21)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第96話 不死のラーフ(21)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第96話 不死のラーフ(21)

 

 

ラーフは、ニヤリとほくそ笑む。

 

「心当たりがあるようだな……」

「其の者はいま何処にいる」

「ククッ……図星のようだ。大方、仲間でも殺された、といった所かなァ……?」

「戯言は良い。答えろッ!」

「……知らねェ」

「惚けているのか」

 

怖い顔で睨むランカスター。

ラーフは、首元からボロボロと崩れていく。

 

「俺はただ……其の者から血を貰っただけだ」

「ッ……」

「だが、貴様らでは、蛇の魔女を見つけた所で骸を晒すだけだ……」

「何だと」

「魔女にも成りきれない、半端な俺相手に死にそうになっている様じゃあな……」

「貴様は魔女ではないのか……」

「ククッ。本物の魔女が相手なら、貴様らは今ごろ全滅だ……」

「……」

「せいぜい、足掻きな……本物の絶望はこれからだ」

 

砂のように粉々になるラーフ。

完全消失。

ランカスターは、仲間に勝利を告げる。

 

「組織の序列24位、マルグリッド・オブ・ランカスター、此処に不死旅団の討伐任務完了を告げる」

「やったんですね、私たち……」

 

足を引き摺って歩くホークアイ。

ランカスターは、すかさず肩を貸す。

 

「うむ」

「……良かった」

「それより、大事はないか」

「私は大丈夫です。それより、後ろの二人の方が――」

「僕たちの事なら心配ないよ」

「ああ。満身創痍だがな」

 

ヒースクリフの肩を借りて歩く烏。

お互い、全身ボロボロの血まみれだった。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第97話 不死のラーフ(22)

 

 

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