概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第98話 不死のラーフ(23)
小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ
その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──
ある日、現代からタイムスリップした一人の男。
目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。
生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。
あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー
生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!
不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)
不死のラーフ篇 第98話 不死のラーフ(23)
ランカスターは、朱色の外套を翻して、馬へ戻る。
「任務は完了した。戻るぞ」
「戻るってどこへだ」
「決まっているではないか」
「……」
「我々ガーター騎士団の本拠地――」
「……」
「王都ロンドン、ウィンザー城へ」
馬に乗って駆け出すランカスター。
遅れて馬に乗って駆け出すホークアイとヒースクリフ。
烏も遅れて馬に乗って駆け出す。
「王都ロンドン……一体どんな場所なんだ」
激動の異世界生活二日目は、こうして幕を閉じた。
一日目は、何度も繰り返されるループを乗り越え――
二日目は、何度も蘇る不死の妖魔との死闘を乗り越え――
いま三日目が始まろうとしている。
次話:不死のラーフ篇 第99話 不死のラーフ(24)
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