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小説「LANCASTER《ランカスター》」第101話 不死のラーフ(26)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第101話 不死のラーフ(26)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第101話 不死のラーフ(26)

 

 

ホークアイは、馬から降り、不思議そうに辺りを見渡す。

 

「何か騒がしいですね」

「うむ、何かあったのだろうか」

 

周囲を伺うランカスター。

忙しなく町中を走る者たちがいた。

羽根で覆われた幅広の帽子を被った男。

毛皮で飾られたシャレた外套を羽織った男。

金糸の刺繍が入ったロングスカートを履いた女。

いずれも高貴そうな身分の者たちが忙しなく走り回っている。

まるで何かを探しているようだ。

その内の一人がランカスターの姿に気づく。

否や、血相をかいて、走って寄ってくるではないか。

羽根帽子の男は、ゼーハーと息切れしながら、ランカスターに跪く。

 

「拝命二十四騎士長とお見受けいたします!」

「うむ。そういう貴方は」

「わたくしは王の執事をしているペドロスと申します」

「息を切らして、私に何用だ」

「王より緊急招集でございます」

「何ッ!?」

「ほかの拝命二十四騎士長の方々も既に揃い踏みでございます」

「しかし、何故」

「詳しい話は、後ほど王より。今はとにかくお急ぎを――」

「承知した」

 

ペドロスに引き連れられて走るランカスター。

烏は、思わず引き留める。

 

「きな臭い。俺も行こう」

「王の間ですぞ。爵位のある者以外はご遠慮願うッ!」

 

烏を一喝するペドロス。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第102話 不死のラーフ(27)

 

 

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