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小説「LANCASTER《ランカスター》」第103話 不死のラーフ(28)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第103話 不死のラーフ(28)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第103話 不死のラーフ(28)

 

 

目の前に飛び込んできた光景は、まさに圧巻。

王の席を中心に左右一列にそれぞれ並ぶ十二の赤い席。

腰を掛ける総勢二十三の影。

室内は、暗くて顔まではよく見えない。

しかし、ただならぬ雰囲気を醸し出している。

まるで獣を閉じ込めた檻の中のよう。

暗闇の中に光る瞳は、二人を睨む。

ランカスターは、烏と共に、王の席から最も遠い端の席へ着く。

 

「遅れて申し訳ございません」

「「「……」」」

「序列第二十四位、マルグリッド・オブ・ランカスター、只今参上致しました」

「「「……」」」

 

反応はない。

二人を待つのは、冷ややかな視線のみ。

そんな中、突如、しゃがれた声が響く。

 

「ひょっ、ひょっ、愉快愉快。末席の者が最も遅れてくるとはのう」

「その声は、簒奪公……」

「ひょっ、ひょっ、懐かしき異名かな」

「任務直後の招集ゆえ、ご容赦願いたい」

「良い良い。それより、その隣の者は?」

「彼は、私の護衛です」

「護衛とな?」

 

辺りから冷笑が起きる。

ランカスターは、気にせず話を続ける。

 

「何があるか分からぬゆえ、ご容赦願いたい」

「ひょっ、ひょっ、まるで儂らを敵視しているような口ぶりじゃのう」

 

またも辺りから冷笑が起きる。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第104話 不死のラーフ(29)

 

 

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