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小説「LANCASTER《ランカスター》」第104話 不死のラーフ(29)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第104話 不死のラーフ(29)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第104話 不死のラーフ(29)

 

 

ランカスターは、ふと、ある事に気づく。

 

「それより、王がいないようですが――」

 

その時だった。

王の間の扉が、ぎい、とゆっくり開く。

陽光のごとき光を放つ金髪。

暗闇の中に光る幼気な黄金の瞳。

金獅子の刺繍が入った外套。

幼子でありながら、ひときわ威厳と尊大さを放つ男児が姿を現す。

その場にいた総勢二十五の騎士は、一斉に跪き、頭を垂れる。

男児は、王の席へ着く。

 

「良い。顔を上げよ」

「あの子供が王……」

 

周りの者と同じように跪く烏。

後に知る。

この者こそ、現イングランド王国の王ヘンリー6世である、と。

王の後に続いて現れたのは、一人のふくよかな老獪。

ありとあらゆる装飾品を身に付け、綺麗に着飾っている。

しかし、その見た目は、肥えて留まる所を知らない醜悪な容貌をしている。

後に知る。

この者は、現イングランド王国の宰相トロールである、と。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第105話 不死のラーフ(30)

 

 

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