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小説「LANCASTER《ランカスター》」第107話 不死のラーフ(32)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第107話 不死のラーフ(32)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第107話 不死のラーフ(32)

 

 

幼き王ヘンリー6世は、玉座から遂に口を開く。

 

「そこで、汝等の出番だ」

「「「……」」」

「決戦は近い。この百余年の争いに雌雄を決する日は間もなくだ」

「「「……」」」

 

王に口をきく者はいない。

みな一様に静かに耳を傾ける。

幼き王ヘンリー6世は、玉座からゆっくり立ち上がる。

 

「汝等には、今まで以上に過酷な任務が待ち受けているだろう」

「「「……」」」

「しかし、何としても敵より早く、願いを叶える奇蹟の円環を手に入れるのだ」

「「「……」」」

「良いな。命を賭して、探し抜き――」

「「「……」」」

「たとえ一度、奪われるとも、必ず取り戻せ」

「「「御意」」」

 

一斉に跪く拝命二十四騎士長。

その姿は、まさに壮観の一言。

幼き王ヘンリー6世は、宰相トロールに問う。

 

「これで良いのだな」

「はい。左様でございます」

 

納得したように頷くトロール。

王は、間もなく玉座から離れ、去り際にランカスターに囁く。

 

「ランカスターよ。死ぬなよ」

「勿体なき御言葉。序列二十四位、マルグリッド・オブ・ランカスター、任務拝命いたしました」

 

深く跪くランカスター。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第108話 不死のラーフ(33)

 

 

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