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小説「LANCASTER《ランカスター》」第109話 不死のラーフ(34)

小説「LANCASTER《ランカスター》」

概要:小説「LANCASTER《ランカスター》」第109話 不死のラーフ(34)

 

 小説「LANCASTER《ランカスター》」あらすじ

 

その男、死ぬ度に、思い出す度に、強くなる──

 

ある日、現代からタイムスリップした一人の男。

目が覚めると、そこは中世暗黒時代、百年戦争の地だった。

生きて再び現代に戻る条件はただ一つ。

あらゆる願いを叶える《奇蹟の円環》を手に入れる事ーー

生死を賭した中世ダークファンタジー剣戟譚、開幕!!

 

不死のラーフ篇 第1話 運命との邂逅(1)

 

 

不死のラーフ篇 第109話 不死のラーフ(34)

 

 

烏は、顔を上げる。

 

「ランカスター……」

「具合でも悪いのか?」

「いや、そうじゃない」

「では、何故そんな顔をしているのだ」

 

烏は、立ち上がり、冷ややかにランカスターを見つめる。

 

「……もし、己の使命を邪魔する者が現れたら、ランカスターならどうする」

「急な話だ」

「ただ聞いておきたいと思っただけだ」

「無論。斬り伏せる」

「たとえ仲間でもか」

「無論。容赦しない」

「そうか」

「烏ならば如何する」

「俺も同じだ。必ず始末する。たとえ、それが命の恩人であっても――」

 

無慈悲にランカスターを見下ろす烏。

頭の中に響く。

組織の命令は絶対だ、という言葉。

静かに決意する。

イングランド国王ヘンリー6世を暗殺する、と。

もし、邪魔をすれば、ランカスター達さえ暗殺する、と。

 

 

次話:不死のラーフ篇 第110話 不死のラーフ(35)

 

 

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