概要:『涼宮ハルヒの憂鬱』の冒頭のセリフ全文について一挙紹介!
涼宮ハルヒの憂鬱 冒頭セリフ 書き出し
サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいい話だが、それでも、俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかと言うと、これは確信を持って言えるが、最初から信じてなどいなかった。
幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタは偽サンタだと理解していたし、オフクロがサンタにキスしているところを目撃したわけでもないのに、クリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていた賢しい俺なのだが……
はてさて、宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や悪の組織やそれらと戦うアニメ的特撮的マンガ的ヒーローたちがこの世に存在しないのだということに気付いたのは、相当後になってからだった。
……いや、本当は気づいていたのだろう。ただ、気づきたくなかっただけなのだ。俺は、心の底から、宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や悪の組織が目の前にフラりと出てきてくれることを望んていたのだ。しかし、現実ってのは、意外に厳しい。
世界の物理法則がよくできていていることに感心しつつ、いつしか、俺はテレビのUFO番組や心霊特集をそう熱心に見なくなっていた。
宇宙人……未来人……超能力者……そんなのいる訳ねぇっ。でも、ちょっといて欲しいみたいなー最大公約数的なことを考えるくらいにまでは俺も成長したのさ。
中学を卒業する頃には、俺はもうそんなガキな夢を見ることからも卒業して、この世の普通さにも慣れていた。
俺は大した考えもなく、普通の高校生になり、ソイツと出会った……
※アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の冒頭より引用
キョンの冒頭セリフは性格をよく表している
『涼宮ハルヒの憂鬱』はいま見たように冒頭開始から主人公による長いモノローグが続きます。
アニメ版でいえば、冒頭から約1分30秒間いま見たキョンの独白が続きます。
一見すれば、無駄な尺に見えるけれど、主人公のややこしい性格をよく表していると思います。
取り繕って大人びた態度を取っているけれど、実は子供のように非日常に憧れていることが読み取れます。
ラノベ『涼宮ハルヒの憂鬱』最新刊が遂に出た
『涼宮ハルヒの憂鬱』は何年も新刊が出てなかったけれど、遂に出ました。それが『涼宮ハルヒの直観』です。
今回は鶴屋さんも出てくるみたいです。楽しみです。
おかえり、ハルヒ! 超待望の最新刊、ここに登場!
ハルヒとSOS団の、不思議も変化もない、いつもの日常。「あてずっぽナンバーズ」「七不思議オーバータイム」の再録に加え、250ページ以上の大ボリューム書き下ろし「鶴屋さんの挑戦」を収録!
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