概要:中世ヨーロッパのスープの具材について紹介!
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:スープ篇
ストーリーで学べる中世ヨーロッパとは
あなたは、ある日、現代から中世ヨーロッパにタイムスリップしてしまう。
あなたの目的は、再び現代に帰ること。
あなたは、知識を身に付けながら過酷な中世ヨーロッパを生き抜く決心をする。
あなたは、中世ヨーロッパに来てから、ほとんど飲まず食わずだ。
空っぽになった胃袋が悲鳴を上げる。
マルグリッド・オブ・ランカスター
丁度よい。私も腹が減っていたところだ。飯屋を紹介しよう
あなたは、うんうんと大きく頷き、女騎士に付いて行くことにした。
尚、「ストーリーで学べる中世ヨーロッパ」シリーズについて最初から読みたい方は、以下記事を読んでみてください。
【中世ヨーロッパ】庶民の食事は基本的にパンとスープ
中世ヨーロッパを題材にした映画では、しばしば、食卓にスープとパンが並んでいるシーンがあるかと思います。
よくあるシーンとしては、貧しい農村の食卓にて、硬そうな黒いパン、泥水っぽい黒ずんだスープが並んでいるというシーンがあるかと思います。
実際、こうしたパンとスープの食生活は、ヨーロッパでは、聖書にも記述されているほど古くから続いています。
【中世ヨーロッパ】庶民のスープの具材は質素だった。野菜・豆が中心
中世ヨーロッパの庶民のスープは、基本的には、塩・豆・野菜をぶっこんで煮ました。
スープの具材として使われていた野菜・豆は、大体こんな感じです。
- ヒヨコ豆
- エンドウ豆
- レンズ豆
- カブ
- タマネギ
- キャベツ
- ニンジン
庶民のスープには、肉はあまり使用されませんでした。
なぜなら、肉は高価だったため、日常的に食べることができたのは富裕層ぐらいでした。
そのため、庶民の場合、しばしば、スープに入れた豆からタンパク質を摂取していました。
【中世ヨーロッパ】貴族のスープには肉も使っていた
貴族のスープには、野菜と一緒に肉を入れることもあったみたいです。
貴族は、庶民とは違って、肉を入手することができたためです。
また、市場から様々な香辛料を取り寄せることができたため、味付けもそこそこできたようです。
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ストーリーサイド
あなたは、古めかしい石造りの飯屋の席に腰を掛ける。
現代で言えば、隠れ家風の飯屋だ。
あなたは、出されたスープに驚く。
思っていたより美味しいからだ。
当然、スープの中には肉も入っている。
あなたは、これもひとえに騎士様のおかげだと思う。
【中世ヨーロッパ】庶民のスープが描写されている映画
当時の庶民のスープがどんな感じだったかを見たい人は、百年戦争を舞台にした名映画『ヴァージン・ブレイド』を見てみてください。
冒頭5分くらいで、当時の農村のスープを再現したスープが出てきます。
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:スープ篇 -完-
果たして、あなたは本当に再び現代に帰ることができるのだろうか。
空腹を満たしたあなたは、これから先の事について考える余裕が少しだけ生まれた。
次話:現代人の口にも合う一皿
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。