概要:中世ヨーロッパの床屋・美容室の実態について一挙紹介!
元々は医療・手術は修道院/教会で行われていた
中世初期(5世紀~10世紀)の医療の中心は、修道院でした。
修道院では、庭にて薬草が栽培されていました。
また、瀉血(しゃけつ)などの医療行為も行われていました。
しかし、12世紀頃には、ローマ法王によって、修道士が血に触れることは禁止されました。
※瀉血とは、体外に血を出すこと
床屋・美容室でも瀉血/抜歯などの医療行為が行われるように
13世紀頃には、修道士に代わって、外科専門家、または、刃物を使用していた美容師が医療行為を行うようになっていきました。
実際に行われていた医療行為としては、以下の通りです。
- 瀉血
- マッサージ
- 抜歯
- 腫瘍の切除
尚、当時については、衛生観念が杜撰だったため、刃物が消毒されるといったことはなかったようです。
そのため、手術後に感染症に罹患することがありました。
床屋・美容室ではもちろん散髪も行っていた
床屋・美容室では、もちろん、髪のカット、髭のシェービング等も行われていました。
しかし、医療行為も行うため、15世紀頃には、外科団体と争いになりました。
そのため、床屋・美容室は「床屋外科」と呼ばれるようになりました。
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。
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