概要:中世ヨーロッパの歯磨きがどのように行われていたかについて一挙紹介!
現代の歯ブラシの原型が登場するのは15世紀頃
現代の歯ブラシの原型と言える物は、15世紀頃、中国の皇帝が使い始めたとされています。※ヨーロッパが初出という説もある
当時の歯ブラシは、骨または木に豚の硬い毛を付けた物だったようです。
また、15世紀頃には、ヨーロッパにて、爪楊枝も登場しました。
爪楊枝は社会的ステータスを示す
15世紀頃には、貴族の間にて、爪楊枝の需要が増えていきました。
なぜなら、貴族は砂糖を口にしたためです。
そのため、歯のケアとして、爪楊枝が使われるようになりました。
尚、貴族たちは、社会的ステータスを示すために、しばしば、人前にて、宝石が付いた金属製の爪楊枝を使用していました。
事実、シェイクスピア作品には、これ見よがしに爪楊枝を使う貴族の姿が描写されています。
歯磨き粉の代わりに酢・ワイン・塩・炭が使われた
中世ヨーロッパの貴族たちは、歯磨き粉の代わりとして、酢・ワイン等を使っていました。
また、11世紀頃に書かれたとされる美容に関する論文「De Ornatu Mulierum」によれば、当時においても、白い歯が美しいとされていました。
そのため、ホワイトニングとして、歯に軽石・大理石等を砕いた粉末を塗っていたそうです。
尚、経済的に余裕がない庶民については、布に塩・炭をつけて、歯を磨いていました。
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。
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