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【ラノベ小説】地の文とセリフの比率割合はどれくらいがいいか

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ラノベ・小説・ゲーム│地の文とセリフの比率割合はどれくらいがいいか

概要:ラノベ・小説・ゲームにおける地の文とセリフの比率はどれぐらいが良いかについて考察してみました。

 

 

ラノベ・小説・ゲームにおける地の文とは

 
地の文とは、簡単に言えば、セリフ以外の文章のことです。
 
例えば、以下の文章の場合、赤字部分が地の文にあたります。
 
花子は空を見上げて言った。「空ってなんであんなに青いんだろう」

 

 

 

 

 

地の文とセリフの比率は作品の方向性による

 
地の文とセリフの比率は、作品がどういう方向性を目指しているかによって、変わってくると思います。
 
例えば、キャラクター同士による掛け合いを中心にした作品であれば、自然と地の文の比率は少なくなってくると思います。
 
 

キャラクターの掛け合いを重視した作品の場合

 
キャラクターを中心とした作品の場合は、キャラ同士の軽快な会話のラリーを阻害しないように、あえて地の文を挟まないようにしていることがあります。
 
例えば、こんな感じです。
 
二人は、誰もいなくなった放課後の教室を占領して、恋話に花を咲かせた。
A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
二人が話を終えて校舎を出る頃には、辺りは既に真っ暗になっていた。
 
例文では、AとBの会話のやり取りを大事にするため、あえて二人の会話の間に地の文を挟まないようにしました。
 
これにより、会話のテンポを良くなっていたかと思います。
 
尚、会話の書き方について興味がある方は、以下記事も覗いてみてください。

 

 

 

情景を重視した作品の場合

 
一方、情景を重視した作品の場合は、セリフの比率は少なくなっていく傾向にあるかと思います。
 
とりわけ、細かな人間の機微、刻一刻と移り変わる風景などについて見せていきたい作品であれば、尚のこと、セリフ量は少なくなっていくと思います。
 
例えば、こんな感じです。
 
二人は、誰もいなくなった放課後の教室を占領して、恋話に花を咲かせた。
しかし、色恋話は甘いだけではないみたいだった。
一人は、窓辺から、茜色に染まる夕雲を見上げた。
一人は、窓辺から、影が深くなりつつある校庭を見た。
A「」
B「」
 
人間の機微、風景の移り変わりについて丁寧に描写する作品であれば、上記のように、地の文>セリフの比率になるかと思います。
 
 
 
 
 
 

状況に応じて地の文とセリフの比率を変えてみるのもいいかも

 
作品によっては、"情景"も"キャラクター同士の会話のやり取り"も同じくらい大事にしたいという作品もあるかと思います。
 
そうした場合は、状況に応じて、地の文とセリフの比率を変えてみてはいかがでしょうか。
 
例えば、こんな感じです。
 
 

情景を重視したい場面

〇〇は△△だった。XXは□□になっていく。それは、まるで☆☆のようだった。
 
 

キャラクター同士の会話のやり取りを重視したい場面

A「」
B「」
A「」
B「」
A「」
B「」
 
 
このように、状況に応じて、地の文とセリフの比率配分を変えることで、情景も大事にしつつ、キャラクター同士の軽快な会話ラリーも大事にすることができるかと思います。
 
また、文章自体にも緩急メリハリが付きやすくなるかと思います。
 
尚、地の文の書き方について興味がある方は、ぜひ以下記事も覗いてみてください。


 

結局、地の文とセリフの比率配分はどれくらいがよいのか

 
 
・情景を重視した作品の場合は地の文>セリフ
 
・キャラクター同士の軽快な会話のやり取りを重視した作品の場合はセリフ>地の文
 
・情景と会話どちらも重視したい場合は状況に応じて地の文とセリフの比率を変えていく
 
 
 

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