概要:ホラーゲームにおける魅力的な演出の特徴について一挙紹介!
特徴1:見えない恐怖
ホラーゲームでは、しばしば、見えない恐怖が演出されています。
見えない恐怖とは、文字通り見えないことによる恐怖です。
ホラーゲームにおける見えない恐怖の演出としては、以下の通りです。
- 消えかけた灯り
- 迷路のように入り組んだ洋館
- 姿はないのに聞こえてくる足音
- 窓辺・壁にゆらめく影
- 先が見えない森藪
ホラーゲームでは、大体、こうした見えない恐怖が演出されています。
これにより、「先に進むのが怖い」という体験を作っています。
『バイオハザード』は、見えない恐怖の演出が非常に上手い作品だと思います。
尚、ホラー作品の作り方について興味がある方は、以下記事も見てみてください。
特徴2:静と動
ホラーゲームでは、しばしば、「静」と「動」による緩急が見られます。
例えば、以下の通りです。
【動】ゾンビに追いかけられて、ある洋館に辿り着く
【静】あまりに静か過ぎる不気味な洋館の中を探索する
上記の演出は、『バイオハザード1』にて見られた演出手法です。
これにより、よりいっそう怖さを演出していました。
特徴3:普通ではない恐怖
ホラーゲームに登場するクリーチャーは、当然、普通ではありません。
しかし、このクリーチャーの異様ぶりは、演出によって強く表現しなければなりません。
例えば、以下の通りです。
- 人間の見た目をしているのに人間の肉を食べている
- 弾丸をぶち込んでも死なない
- 身体が半分になっても這いつくばって襲い掛かってくる
実際、『バイオハザード』では、地面に座り込む人間らしき者が振り返ると、人間の肉を食べていたという演出が見られます。
これにより、「ゾンビは普通ではない」という印象を与えていました。
尚、怖い演出を観たい方は、以下記事を見てみてください。
特徴4:あるかどうか定かではない不気味さ
ホラーゲームには、必ずしもクリーチャーが登場する訳ではありません。
むしろクリーチャーとして実体を出せないことによって、不気味さを演出をすることがあります。
例えば、以下の通りです。
- 嘘か本当か分からない都市伝説の存在
- 出ると噂される事故物件・事故現場
こうした演出は、怖いというよりは、不気味さを演出するのに役立ちます。
都市伝説を題材にしたゲーム『流行り神』シリーズは、 あるかどうか定かではない都市伝説の真相を探ることによって、終始不気味な雰囲気を作っています。
都市伝説が好きな方は、ぜひプレイしてみてください。
特徴5:分かりやすい痛み
ホラーゲームでは、しばしば、流血表現が使用されます。
しかし、流血表現と言っても、銃で撃たれるではあまり怖くないと思います。
なぜなら、イマイチ直感的に痛みをイメージし辛いためです。
怖さを演出するためには、直感的に痛みをイメージしやすいものの方が良いと思います。
例えば、以下の通りです。
- ゾンビまたはゾンビ犬に噛まれる
- 針の山に落とされる
「噛まれる」も「針」も直観的に痛みがイメージしやすいと思います。
なぜなら、日常生活の中で体験したことがあるためです。
そのため、具体的に恐怖をイメージしやすくなります。
まとめ
ホラーゲームにおける魅力的な演出は、以下の通りでした。
- 見えない恐怖
- 静と動
- 普通ではない恐怖
- あるかどうか定かではない不気味さ
- 分かりやすい痛み
尚、ホラーゲームにおけるカメラ演出は大事ですので、カメラワークについて興味がある方は以下書籍がオススメです。
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