概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームクリエイターに英語力は必要かどうか」について一挙紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲームクリエイターに英語力は必要か?
結論から言えば、「日系のゲーム会社の現場にて英語を使用することはほぼない」です。
実際、今までスマホゲームと家庭用ゲームを作って来たけれど、マジで1ミリも使っていないです。
実体験です。
日系のゲーム会社ではほぼ英語は使わない
少なくとも、下記職種においては日常的に「英会話」が求められることはほぼないですね。
・ゲームプランナー
・デザイナー
・プログラマー
・サウンド
なので、「ゲームクリエイターって英語が使えないとダメなのかな……」と不安になる必要はないと思います。
ただ、あくまで日系のゲーム会社で働く場合です。
尚、ゲームクリエイターの仕事について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
英語が求められるゲームクリエイターは「極一部」
日常的に「英語」が求められるゲームクリエイターもいます。
いわゆる「ローカライズ」っていう職種です。
ゲーム制作における「ローカライズ」とは?
ローカライズっていうのは、ゲーム内の日本語について外国語に翻訳する職種のことです。
例えば、以下の通りです。
・日本語→英語に翻訳
・日本語→繫体字に翻訳
・日本語→簡体字に翻訳
・日本語→ハングルに翻訳
・日本語→ドイツ語に翻訳
大体こんな感じだと思います。
ローカライズの方については、こんな感じで日常的に外国語を使って仕事を進める感じになります。
ローカライズは基本的にネイティブが担っている
「英語が得意です!」って言ったところで、ローカライズに回されることはほぼないと思います。
なぜなら、ローカライズは基本的に各国のネイティブが翻訳しているためです。
例えば、以下の通りです。
・アメリカ人が日本語→英語に翻訳
・中国人が日本語→中国語に翻訳
・ドイツ人が日本語→ドイツ語に翻訳
もちろん、日本人がローカライズを担当する場合もあるけれど、けっこう特殊だと思います。
「TOEICの点数が高いから」「英検を持っているから」とかでローカライズに回ることはあまりないと思いますね。
外資系のゲーム会社でも「英語」が求められることはまれだと思う
自分はフリーランスのゲームクリエイターとして働いているので、色々とゲーム制作系の案件が届きます。
中には、外資系のゲーム会社からオファーが届くこともあります。
でも、条件に「英語が必須」なんてことは今のところ見たことないですね。
そもそもオファー自体も丁寧な日本語で書かれているので。
外国のゲーム会社で働く場合は「英語」は必須
日本から飛び出してアメリカのゲーム会社とかに行くとかであれば、それはさすがに「英語」は必須になってくると思います。
ゲームクリエイターになるのに「英語」は勉強しなくてよいのか?
日系のゲーム会社で働く場合は、特別な勉強をする必要はないと思っています。
実際、自分もほとんど使っていません。
名称を考える際に「外国語」を調べるくらいですかね。
外国の会社に外注をする場合は英語を使うかも
外国の会社に外注依頼をする場合は、外国の方とチャットをする必要が出てくるかもしれません。
とはいえ、頻度としてはそこまである訳ではないので、気にする必要はないかなと思います。
もし外国の方とやり取りをしなければならない状況があっても、ゲーム会社には語学堪能なスタッフがいるので、不安になる必要はないかなと。
ゲーム会社に行きたいなら英語より「プログラミング」を学んだ方が良い
プログラミングの知識は、ゲーム制作をするにあたってかなり役に立ちます。
プログラマーは、当然として。
ゲームプランナーもプログラミングに関する知識はあった方が便利ですよ。
仕様書を書く際に「どのように処理するか」が分からないと、仕様書は書けないので。
アクションゲーム開発の場合、特に処理が複雑になるので、ある程度プログラミング知識がないと書き辛いですね。
そのため、英語を勉強するよりは「プログラミング」を学んだ方が役に立つと思います。
プログラミングに関する知識がゼロの場合
TechAcademy [テックアカデミー] では、ゲーム開発経験がない初心者の方でもゼロから学べる「Unityコース」が用意されているので、基礎だけでも学んでおくといいかと。
独学でもいいけれど、知識ゼロからだとけっこう挫折しやすいので。
逆に言えば、基礎ができていれば、参考書を使って勉強すればいいと思います。
オススメ参考書は、下記の通りです。
尚、ゲーム業界の就活対策に興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
結論:ゲームクリエイターに英語は基本不要。別の勉強をしよう
英語ができる方は、それはそれで強みだと思います。
ただ、ゲームクリエイターを目指すために、「英語を学ぶ」という手段はちょっと微妙かなと思います。
それよりは、ゲームを作ったりプログラミングを学んだりした方が役に立つと思います。
尚、ゲーム業界をめざしている方は、以下の記事も読んでみてください。
また、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、気になる方はぜひ見てください。
将来的にゲームクリエイターをめざしている方へ
ゲームクリエイターとしての制作スキルを身に付けたい方は、専門学校で勉強しておくと良いですよ。
ゲームプランナー/デザイナー/プログラマーなど業務に必要となる知識について実践的に学べるので。
アミューズメントメディア総合学院 は、ゲーム業界でも卒業生の方が多いので、進路先の候補として良いかなと思います。
興味がある方は、説明会の予約または資料請求をして、学費/学科/カリキュラムについて調べておくとイイと思います。