概要:現役ゲームプランナーの実体験から「ゲーム業界の面接対策」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
現役開発者が教える「ゲーム業界の面接対策」
実体験からの結論は、4つです。
①開発に貢献できることをアピールする
②あらかじめ質問を想定しておく
③戦略的にポートフォリオを用意する
④論理的に話す
開発者視点から言えば、対策方法はこんな感じですね。
実体験をもとに1個ずつ解説します。
尚、ゲーム会社の選び方について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
ゲーム業界の面接対策①:開発に貢献できることをアピールする
具体的には、以下の通りです。
ゲーム会社の面接を受ける際は「〇〇を通じて開発に貢献したい」とアピールした方がウケやすいと思います。例えば、こんな感じです。
・学生時代にキャラ/モンスター等のデザインが好きでずっと描いてきました
・主にキャラデザインを通じて、開発に貢献したいです
このように具体的だと良いと思います。
具体的にどのように貢献したいかをアピールできると良い
例えば、「プログラミングができます」と言っても、人それぞれ得意分野が違うはずです。
もう少し具体的に言ってもらった方がイメージしやすいですね。
例えば、以下の通りです。
・キャラ制御全般が得意だからプレイヤー制作に貢献したいです
・AI制御全般が得意だから敵制作に貢献したいです
・サーバー構築/管理全般が得意だからサーバー構築/管理に貢献したいです
こんな感じですね。
このように、具体的に貢献内容を言ってくれた方が推しやすいです。
なぜなら、入社後の活躍がイメージしやすいからです。
実際、採用面接の裏側では、こんな感じの話をしています。
開発者A「あの子、キャラ制御が得意って言っていたので、ウチに欲しいですね」
開発者B「あの子、キャラデザが得意って言っていたので、ウチに欲しいですね」
採用面接の裏側では、こんな感じで進んでいるんですよ。
そのため、「具体的にどう貢献したいか」をアピールした方が通過しやすいと思いますよ。
関連記事:【実体験】ゲーム業界のES通過率を高める3つの方法
ゲーム業界の面接対策②:あらかじめ質問を想定しておく
ぶっちゃけ、ゲーム業界の面接の質問はほぼ決まっています。
テンプレ質問は、以下の通りです。
ゲーム業界の面接におけるテンプレ質問一覧
・好きなゲームとその理由
・なぜゲーム業界を志望しているのか
・なぜ他のゲーム会社ではなくウチのゲーム会社なのか
・ゲームを通じて何をしたいのか
・もし嫌いなジャンルのゲームを作ることになった場合どう思うか
上記質問は、テンプレ質問ですね。
実際、就活をしていた頃は何度も聞かれました。
それくらいテンプレ質問です。
質問は想定しておけば怖くない
答えられない時って、ただ用意していないだけかと。
不意に聞かれるから「え……どう答えよう」と考えてしまうもんだと思います。
でも、大丈夫です。想定しておけば、ほとんど答えられるので。
そのため、「質問を想定しておくこと」が重要になると思っています。
実際、現場で働いている自分でさえ、企画書/仕様書の説明をする際は事前に質問を想定してから会議室に向かうようにしているくらいです。
用意してなかったら、自分でも答えられないですね。
想定質問集を作っておこう
事前に想定質問集を作ることで「自分はどのように考えているのか」についてまとめておくと良いと思います。
例えば、以下の通りです。
・好きなゲームとその理由
・なぜゲーム業界を志望しているのか
・なぜ他のゲーム会社ではなくウチのゲーム会社なのか
・ゲームを通じて何をしたいのか
・もし嫌いなジャンルのゲームを作ることになった場合どう思うか
このように、事前に聞かれる内容を想定しておくと、答えやすくなると思います。
実際、自分の場合、学生時代は事前に想定質問集を作って、面接対策をしていました。
ゲーム業界の面接対策③:戦略的にポートフォリオを用意する
具体的には、以下の通りです。
ゲーム会社の面接を受ける際は、ポートフォリオの中に、そのゲーム会社が好みそうな作品も少しあると更に良いかなと思います。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) July 19, 2021
アクションゲーム系のゲーム会社に行くなら、アクション系のゲームを用意するとかですかね。デザイナー志望であれば、武器防具のデザインを用意しておくとか。
ゲーム会社の面接を受ける際は、ポートフォリオの中に、そのゲーム会社が好みそうな作品も少しあると更に良いかなと思います。
アクションゲーム系のゲーム会社に行くなら、アクション系のゲームを用意するとかですかね。デザイナー志望であれば、武器防具のデザインを用意しておくとか。
ゲーム会社に合わせたポートフォリオの用意も大事
例えば、ダークファンタジー系のゲーム制作を得意としている会社に「カートゥーン調のデザイン」を持って行っても、ウケは悪いと思います。
おどろおどろしいモンスターのデザインを用意した方がウケは良いはずです。
ゲームプランナー志望であれば、ダークファンタジー系の企画書を用意しておくとかですね。
尚、企画書の書き方について興味がある方は、ぜひ自著に目を通しておいてください。
関連記事:【現役ゲームプランナー】ゲーム業界の作品提出の対策方法
ゲーム業界の面接対策④:論理的に話す
ぶっちゃけ、緊張のせいもあって、聞かれたこととは関係ない回答をする学生が多いと思います。
ただ、聞かれたことに対して正確に答えられないのは、やっぱりマズイかなと。
論理的に回答した方が印象は良いです。
論理的に話すコツは「PREP法」
ぶっちゃけ、PREP法を使えば、簡単に論理的に話せます。
PREP法とは、以下の通りです。
①結論(Point)
↓
②理由(Reason)
↓
③具体例(Example)
↓
④結論(Point)
基本的には、この順に話していけば、問題ないです。
例えば、以下の通りです。
面接官「好きなゲームとその理由は?」
結論:バイオハザードです
理由:なぜなら、一歩すすむ度に恐怖が感じられるゲームデザインになっているためです
具体例:例えば、扉を開けるとゾンビがいたり、窓から犬が飛び出てきたり、用心して進まないといけないようになっています
結論:だからバイオハザードが好きです
こんな感じですね。
基本的には、聞かれた事に対して「~です。なぜなら~」で返せば、大きな破綻は起きないはずです。
ぜひ意識して使ってみてください。
ちゃんとできるようになれば、面接の通過率はグッと高まるはずです。
本命のゲーム会社の面接を受ける前に
ぶっちゃけ、面接は慣れです。
緊張して上手く話せない人は、就職セミナーを利用して、何度も模擬面接の練習をしておくといいですよ。
実際、学生の頃は就職セミナーにて何度も面接の練習をしていました。
キャリアチケット を使えば、無料にて模擬面接が受けられるので、練習しておくといいですよ。
ちゃんと面接対策をすれば、ゲーム会社に行ける確率は高いはず
ぶっちゃけ、今の時代は以前よりもゲーム会社に就職しやすくなっていると思います。
なぜなら、ゲームの市場が大きくなっているためです。
例えば、こんな感じです。
・VR(仮想現実)
・AR(拡張現実)
・スマホゲーム
・家庭用ゲーム
自分が就活していた頃は、家庭用ゲームくらいしかなかったので。
ぶっちゃけ、門戸は広くなっています。
たとえ、いくつ落ちても、改善さえ重ねていけば、きっと上手くいくはずですよ。
関連記事:【体験談】ゲーム会社に落ちた場合の対処方法→結論:改善です
現役開発者が教えるゲーム業界の面接対策【まとめ】
最後にまとめです。
ゲーム業界の面接対策は、以下の通りです。
①開発に貢献できることをアピールする
②あらかじめ質問を想定しておく
③戦略的にポートフォリオを用意する
④論理的に話す
実体験から言えば、こんな感じですね。
今回は、こんな感じで終わりたいと思います。
尚、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、学生の方はぜひ見てください。
関連記事:【実体験】ゲーム会社のグループディスカッションのコツ
関連記事:【本音】ゲーム会社のWebテスト対策は不要です【SPIは簡単】