クリエイター生活!

現役ゲームクリエイターの視点から「クリエイターの生活/仕事」 について毎日発信中!

【実話】ゲームプランナーになるのは難しい【リアルを伝える】

本サイトではアフィリエイト広告を利用しております。

【実話】ゲームプランナーになるのは難しい【リアルを伝える】
概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームプランナーになるのは難しい理由」について紹介!

 

 

 

プロフィール:わたなべ りょう 

f:id:Toaru-GameDesigner:20201026214250p:plain

 

▼略歴
・明治大学政治経済学部卒

・株式会社カプコンに4年半勤務

・ゲームプランナー/アクションプランナー

・フリーランスとして独立

・特技は「テコンドー」「カポエイラ」

 

▼制作実績

・モンスターハンター ライズ

・モンスターハンター エクスプロア

・小説「LANCASTER《ランカスター》」

 

 

ぶっちゃけ、ゲームプランナーになるのは難しい

 

理由としては、3つです。 

 

 

 

ほかの職種よりも採用枠が少ない

 

採用試験の対策が難しい

 

中途から入るには商業ゲームのプランニング実績が必要

 

 

 

実体験から言えば、こんな感じですね。

 

ちょっと1個ずつ解説します。

 

尚、ゲームプランナーになる方法について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。


  

 

 

ゲームプランナーはほかの職種よりも採用枠が少ない

 

どれくらい少ないかって言うと、こんな感じです。

 

 

リアルに言うと、ゲームプランナーの採用枠はけっこう少ない印象です。実際、カプコンに入社した頃、新卒入社した全社員の内、1割もゲームプランナーはいなかったと思います。

 

つまり、全職種トータル100人の採用枠があった場合、ゲームプランナーの採用枠は10人以下とかそれくらいかなと。

 

 

どのゲーム会社に行っても、ゲームプランナーは少なめ

 

複数の日系大手ゲーム会社にて、ゲームプランナーとして働いてきたけれど、ゲームプランナーの数は少ないと思います。

 

比率としては、大体こんな感じですね。

 

 

 

ゲームプランナー:15~20%

 

プログラマー:30~35%

 

デザイナー:30~35%

 

サウンド:2~5%

 

ディレクター:1~2%

 

プロデューサー:1~2%

 

 

 

実際に長い間、開発現場にて働いてきているので、この感覚値はそこまで外れていないと思います。

 

どこのゲーム会社も基本的には「プログラマー」「デザイナー」が多いですね。

 

理由としては、やはりゲームを作るのには大量のリソースとプログラム対応が必要になるためです。

 

では、実際にデータを見てみますね。

 

 

2021年度のカプコンの新卒採用実績

 

ゲームプランナー:13名

 

プログラマー:38名

 

デザイナー:33名

 

サウンド:5名

 

参考:カプコンI採用情報I新卒採用 

 

 

各職種の比率は、こんな感じになっていました。

 

やっぱり、ゲームプランナーの採用枠は少ないですね。

 

尚、サウンドの採用枠は、どこのゲーム会社でも超少数になっています。

 

また、ディレクター/プロデューサーについては、基本的にはベテランのクリエイターが昇格してなることが多いので、そもそも数は少ないです。

 

 

この少ないゲームプランナーの採用枠に応募が殺到する

 

正直、難易度はけっこう高いと思います。

 

大手ゲーム会社のゲームプランナーを目指すのであれば、更に難易度は上がると思います。

 

 

 

 

ゲームプランナーの採用試験は対策が難しい

 

ゲームプランナーの応募者は、基本的に企画書の提出が求められると思います。

 

ぶっちゃけ、企画書の提出は難しいと思います。

 

なぜなら、ほとんどの学生はゲームの企画書なんて書いたことがないからです。

 

実際、自分も学生の頃は何を書けばいいか分かりませんでした。

 

  

企画書を書く際に最低限おさえておきたいポイント

 

とりあえず以下の3点を抑えておけばOKです。

 

 

 

そのゲームのコンセプトは何か

 

そのコンセプトを達成するための手段は何か

 

分かりやすくイメージしやすい資料にする

 

 

 

重要なポイントとしては、こんな感じですね。

 

とはいえ、これだけではよく分からないと思うので、具体例を入れつつ説明します。

 

 

 

コンセプトとは「そのゲームでさせたいこと」

 

例えば、ホラーゲームのコンセプトを「一歩あるくだけでも怖い」にしたとします。

 

コンセプトが決まったら、そのコンセプトを実現させるための手段を考えます。

 

具体的には、以下の通りです。

 

 

リソース管理(銃弾の数や回復薬の数に限りがある)

 

クリーチャーの存在(ゾンビ、ゾンビ犬etc)

 

入り組んだ迷宮型のステージ(見通しが悪い→飛び出て来そうで怖い)

 

 

こんな感じですね。

 

どうやったらコンセプトが達成できそうかを考えて、手段を用意していくイメージです。

 

あとは、イラストを用いながら分かりやすく伝えるだけです。

 

 

尚、企画書の書き方について勉強したい方は、ぜひ自著を参考にしてみてください。

 

 

 

 

サクっと言ってるけど実は難しい

 

ぶっちゃけ、企画書を書き慣れていないと、難しいと思います。

 

ゲームプランナーとしての制作スキルを身に付けたい方は、専門学校で勉強しておくと良いですよ。

ゲームプランナーに必要となる知識について実践的に学べるので。



アミューズメントメディア総合学院 は、ゲーム業界でも卒業生の方が多いので、進路先の候補として良いかなと思います。

 

興味がある方は、説明会の予約または資料請求をして、学費/学科/カリキュラムについて調べておくとイイと思います。

 

 

 

中途からゲームプランナーになる場合は実績が必要

  

ぶっちゃけ、未経験からゲームプランナーに転職するのは難しいです。

 

中堅・大手ゲーム会社の求人には、ほぼほぼ、こんな感じの応募条件が書かれているはずです。

 

 

 

商業ゲームの制作経験3年~

 

1本以上の商業ゲームの開発に携わったことがある方

 

 

 

大体こんな感じですね。

 

中途入社の場合は、基本的に開発実績が求められると思った方がいいです。

 

 

 

ただ、未経験でもチャンスはある

 

ゲーム業界に近いクリエイティブ職のキャリアがあれば、未経験でもゲームプランナーに転職するチャンスはあると思います。


例えば、以下の通りです。

 

 

 

・ソフトウェア開発

 

・スマートフォンアプリ開発

 

・イベント企画運営

 

 

 

上記ゲーム業界に近いクリエイティブ職の実績があれば、ゲームプランナーとして転職することは可能です。

 

実際、開発現場には、他業種からゲームプランナーに転職した人もいるので。

 

 

どこでゲームプランナーの求人を見つけるのか?

 

【マイナビクリエイター】 を使うとイイですよ。

 

ゲーム業界に特化したエージェントサービスなので、ゲーム系の求人が多いです。

 

エージェントの方に相談すれば、自分に合った転職案件を提案してくれるので、一度相談してみるといいですよ。

 

 

尚、未経験からゲームプランナーに転職する方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

難しいけど、ゲームプランナーはめざす価値アリ

 

 

ぶっちゃけ、こんな感じの人にとっては、ゲームプランナーはおもしろい仕事になると思います。

 

・企画が好き
・シナリオ/テキストが好き
・UIの設計が好き
・パラメーターの調整が好き
・演出をつけることが好き

 

自分で言えば、アクションゲームのプレイヤーを作っている時が楽しい感じですね。

 

 

やっぱりゲームプランナーはおもしろい

 

ゲーム内に何を入れるかを考えて提案できるのは、楽しいですよ。

 

「次はどんな武器を企画しようかな」とか「次はどんなモンスターを企画しようかな」とか。

 

こういった企画ができるのは、全職種の中でもゲームプランナーくらいなので。

 

興味がある人は、きっと楽しめるはずです。

 

 

尚、ゲームプランナーの魅力についてもっと知りたい方は、以下の記事も見てください。

 

 

今回は、こんな感じで終わりたいと思います。

 

尚、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、ゲーム業界に興味がある方はぜひ見てください。