概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲーム会社のボーナス事情」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲーム会社のボーナス事情
結論は、3つです。
①大手ゲーム会社なら基本的に年2回支給される
②ゲームが売れればインセンティブ賞与が出ることも
③毎月の給与にボーナス分が反映されているゲーム会社もある
ちょっと1個ずつ解説しますね。
大手ゲーム会社なら基本的に年2回支給される
具体的には、以下の通りです。
大手ゲーム会社のボーナス一覧
各社の採用HPによれば、以下の通りです。
・カプコン:年2回
・スクエニ:年2回
・セガ:年2回
・コナミ:年2回
・ミクシィ:年2回
大体こんな感じでした。
実際、カプコンに在籍していた頃は毎年2回ずつボーナスが支給されていました。
実体験から言えば、大手ゲーム会社の場合、「ボーナスが支給されないかも」と不安になる必要はそこまでないかなと。
小さいゲーム会社の場合はボーナスがない場合も
ぶっちゃけ、大手ゲーム会社の待遇条件に「ボーナス無し」はほぼ見ないですね。
ただ、まだ小さいゲーム会社の場合、こんな感じの待遇条件も珍しくないですよ。
- 賞与なし
- 賞与 年1回
- 業績が良ければ支給する場合もある
尚、中堅の老舗デベロッパーの場合、年2回ボーナスが支給される会社もありますよ。
ゲームが売れればインセンティブ賞与が出ることも
一般企業にはあまりない賞与の形態だと思います。
インセンティブ賞与とは、開発に携わったゲームがヒットした場合に特別に支給されるボーナスのことです。
例えば、以下の通りです。
・新作家庭用ゲームソフトAの開発チームに配属される
・2~3年かけて開発する
・遂に発売
・異例の大ヒットで売上本数100万本達成!
・ゲームソフトAの開発者たちには特別賞与が支給される
こんな感じですね。
インセンティブ賞与は、基本的に「タイトルの開発に貢献した開発者」が対象です。
ゲームソフトAが売れたからと言って、全社員にインセンティブ賞与が出るわけではないですね。
インセンティブ賞与はけっこう夢がある
インセンティブ賞与は、ゲームが売れれば、その分リターンも大きくなります。
また、開発貢献度に応じて、配分比率も大きくなります。
- 開発に何年くらい関わっていたか
- どういったポジションだったか
こうした開発貢献度を加味して、支給されます。
ぶっちゃけ、大ヒットを出せば、かなりおいしいですよ。
実際、自分も貰ったことがある感じです。
毎月の給与にボーナス分が反映されているゲーム会社もある
具体的には、以下の通りです。
ゲーム会社によっては、ボーナスが支給されない会社もありますよ。その代わり、ボーナス分が毎月の給与に反映されている報酬形態をとっていることもあります。その分、毎月の給与は少し高くなっている感じですね。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) August 9, 2021
ゲーム会社によっては、ボーナスが支給されない会社もありますよ。その代わり、ボーナス分が毎月の給与に反映されている報酬形態をとっていることもあります。その分、毎月の給与は少し高くなっている感じですね。
もう少し詳しく説明しておきますね。
例えば、以下の通りです。
ボーナス有の場合:給与25万円×12カ月+ボーナス50万円×2回=400万円
ボーナス無の場合:給与33.3万円×12カ月=400万円
こういった報酬形態も珍しくないですよ。
個人的には、毎月の給与にボーナス分が反映されている方が確実に貰えるので好きですね。
そもそもボーナスが出ない場合は転職もあり
ぶっちゃけ、ボーナスも出ず、給与にボーナスも反映されていないのであれば、別のゲーム会社に転職した方がイイかなと。
とはいえ、開発実績が少ないと、そもそも転職も難しいと思います。
ある程度の開発実績とスキルをつけた後、転職をした方が収入も上げやすいです。
尚、ゲームクリエイターの転職活動は【マイナビクリエイター】 でOKです。
ゲーム開発の転職に特化したエージェントサービスなので、かなり転職案件が見つかりますよ。
ゲーム会社のボーナス事情をまとめる
最後にもう一度まとめておきますね。
ゲーム会社のボーナス事情
①大手ゲーム会社なら基本的に年2回支給される
②ゲームが売れればインセンティブ賞与が出ることも
③毎月の給与にボーナス分が反映されているゲーム会社もある
体感としては、やっぱり大手ゲーム会社の方が報酬は高いと思います。
とはいえ、都内ベンチャー系のゲーム会社の中には、開発経験者を引き抜くために、大手ゲーム会社より良い条件を提示してくれる会社もあります。
開発経験者であれば、都内ベンチャー系のゲーム会社も魅力的ですよ。
今回はこんな感じで終わりたいと思います。
尚、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、学生の方はぜひ見てください。