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【実体験】ゲーム開発におけるレベルデザインとは【解説する】

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【実体験】ゲーム開発におけるレベルデザインとは【解説する】

概要：現役ゲームプランナーの視点から「ゲーム開発におけるレベルデザイン」について紹介！

 

 

 

プロフィール：わたなべ りょう 

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▼略歴
・明治大学政治経済学部卒

・株式会社カプコンに4年半勤務

・ゲームプランナー/アクションプランナー

・フリーランスとして独立

・特技は「テコンドー」「カポエイラ」

 

▼制作実績

・モンスターハンター ライズ

・モンスターハンター エクスプロア

・小説「LANCASTER《ランカスター》」

 

 

ゲーム開発におけるレベルデザインとは

 

結論から言うと「バランスを調整する仕事」です。

 

ちょっと詳しく説明しますね。

 

 

 

①レベルデザインってどんなことをしているのか

 

②レベルデザインのおもしろさ

 

③レベルデザインの勉強の仕方

 

 

  

 

 

ゲームのレベルデザインってどんなことをしているのか

 

具体的には、以下の通りです。

 

 

ゲーム業界では、よく「レベルデザイン」という言葉が使われます。ただ、具体的に何をしているかイメージし辛いかなと思います。大体こんな感じですよ。

 

・どんなステージにするか
・どこにモンスターを置くか
・武器のパラメーターをどうするか
・排出段階はどうするか

 

ざっくりこんな感じですね。

 

 

レベルデザイン=ゲーム内におけるあらゆるバランス調整

  

厳密な言葉の定義は、わりとどうでもイイと思いますよ。

 

それより、現場レベル的に「何をしているか」の方がよっぽどリアリティがあるので。

 

実際のゲームを例にして、もう少し具体的にレベルデザインを説明してみますね。

 

 

 

■マリオのレベルデザインの具体例

 

 

・1-1、2-1、3-1はそれぞれどういうステージにするか

 

・各ステージのブロックの配置はどうするか

 

・各ステージの敵の配置はどのようにするか

 

・各ステージの難易度はどれくらいにしておくか

 

・どこにギミックを設置するか（ドッスン、ミサイル等）

 

 

 

大体こんな感じですね。

 

現場では、上記バランス調整について「レベルデザイン」と呼んでいる感じです。

 

つまり、どんな感じのゲームバランスにするかを決める仕事です。

 

 

 

ゲームのレベルデザインは誰が担当するの？ 

 

ぶっちゃけ、ゲームプランナーですね。

 

ゲームプランナーは、ほぼほぼレベルデザインを担当することになりますよ。

 

自分の場合、プレイヤーアクション関連全般のレベルデザインを担当している感じです。

 

 

  

ゲームのレベルデザインのおもしろさ

 

「どういった遊びにするか」を考えるところがイチバンおもしろいですね。

 

例えば、こんな感じです。

 

 

 

・「この曲がり角は死角だから、ここからモンスターが飛び出てきたら、おもしろくなりそう」

 

・「ここは道が入り組んでいて複雑だから、宝箱を隠しておくのに良さそう」

 

・「ステージ2に出てくるボスは火に弱いから、ステージ1の終盤に水系の武器を置いておこう」

 

 

 

こんな感じですね。

 

もちろん、学校のテストのように答えがあるわけではないので、どういったレベルデザインにするかを決めるのは難しいところです。

 

でも、実際に色々と試しながら「どれがイチバンおもしろくなるか」を決めていくところが楽しいですね。

 

 

 

ゲームのレベルデザインの勉強の仕方

 

具体的には、以下の通りです。

 

 

ゲームのレベルデザインを勉強した場合は、ぶっちゃけ、簡単なミニゲームでもいいので作っておくとイイと思いますよ。

 

横スクロールでゴールをめざして走るゲームとかでも、どんなステージにするかとか、どこにアイテムを置くかとか、ミニマムなレベルデザインが体験できるので。

 

 

とはいえ、ガチ初心者から独学はキツイ

 

ゲームを作る場合は「Unity」もしくは「UnrealEngine」のいずれかのゲームエンジンを使うことになると思います。

 

ただ、一度も触ったことがないと、ゲームを完成させるのは正直キツイはずです。

 

基礎的な使い方は、プログラミングスクールで学んで、あとは独学の方が挫けにくいかなと。

 

 

TechAcademy 無料体験 だったら「ゲーム開発コース」があるので、基礎的な使い方だけ教えてもらっておくと捗るかと思いますよ。

 

独学でゲームを作る自信がある方は、Unity2020入門もしくはUnreal Engine 4で極めるゲーム開発どちらかがあればOKです。

 

 

 

 

レベルデザインはゲームプランナーの醍醐味

 

ぶっちゃけ、どういうレベルデザインにするかは、そのゲームプランナーの腕次第です。

 

最終的にゲーム内にどう仕様を落とし込むかは、担当のゲームプランナーの仕事です。

 

ユーザーからの評価として返ってくるので、ドキドキと不安が半々くらいですね。

 

 

 

基本的に1発OKはない

 

何回も何回もテストして最適解を見つける感じですね。

 

「これだ」という答えを見つけるまでは、ひたすらスクラップ＆ビルドしていきます。

 

皆さんがプレイしているゲームの武器アクションやステージは、実は製品になるまで何回も作り直しされていますよ。

 

 

でも、そうしたバランス調整こそ、レベルデザインのおもしろさかなと思っています。

 

 

 

 

今回はこんな感じで終わりたいと思います。

  

尚、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、学生の方はぜひ見てください。