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【解説】ゲームにおけるポリゴンとは【具体例あり】

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【解説】ゲームにおけるポリゴンとは【具体例あり】
概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームにおけるポリゴンの意味」について紹介!

 

 

 

プロフィール:わたなべ りょう 

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▼略歴
・明治大学政治経済学部卒

・株式会社カプコンに4年半勤務

・ゲームプランナー/アクションプランナー

・フリーランスとして独立

・特技は「テコンドー」「カポエイラ」

 

▼制作実績

・モンスターハンター ライズ

・モンスターハンター エクスプロア

・小説「LANCASTER《ランカスター》」

 

 

ゲームにおけるポリゴンとは

 

 結論から言えば、以下の通りです。

 

 

 

・言葉の意味は「多角形」

 

・モデルの曲面を構成する最小単位を表す

 

・ゲームにおける各モデルは「三角形」または「四角形」の集合体から構成されている

 

 

 

ちょっと分かり辛いので、1個ずつ解説しますね。

 

 

 

ゲーム内のモデルは全てポリゴンからできている

 

もっと簡単に言えば、「3Dゲームにおけるあらゆるモデルは小さい無数の三角形または四角形からできている」ということです。

 

例えば、以下の通りです。

 

 

3Dゲームにおける木箱のポリゴン

3Dゲームにおける木箱のポリゴン



ゲーム内のキャラクター/敵/背景は、実は裏側ではこうした細かい無数の三角形または四角形から構成されているんですよ。

 

ビジュアルとして認識できるのは、この小さいポリゴンにテクスチャ(絵)が貼り付けられているからですね。

 

 

  

ポリゴンの数が多いほど滑らかに綺麗に見える

 

例えば、以下の通りです。

 

 

ポリゴンの数が多いほど滑らかに綺麗に見える

画像引用元:PlayStation.Blog

 

 

ポリゴン数が多くなればなるほど、よりリアリティが増していると思います。

 

ポリゴン数が多いPS4のクレイトスが一番リアルに見えますよね。

 

このように、ポリゴン数が多ければ多いほど、滑らかに綺麗に見せることができます。

 

 

 

 

 

ポリゴン数が少ないと不鮮明でボヤけてくる

 

 

PS1/PS2の頃、ゲームをしていると、キャラクターのビジュアルがカクついていませんでしたか? それは、ポリゴン数が少ないからですね。ポリゴン数が少なくなればなるほど、不鮮明でボヤっとした見た目になってしまう感じです。

 

 

 

 

とはいえ、ポリゴン数を増やすと描画処理が増える

 

全て高精細なビジュアルにするのは、キツイです。

 

いわゆる「ハイポリゴン」と呼ばれるポリゴン数が多いモデルは、それだけ読み込みに時間が掛かります。

 

ぜんぶハイポリゴンで作ってしまうと、処理落ちしてしまいます。

 

 

基本的にはポリゴン数を抑えて作る

 

ハイポリゴンが使われるのは「キャラクター」「背景」など主要実装物に限られる感じです。

 

アイテムなどの小物までハイポリゴンで作るのは、ほとんどないですね。

 

ローポリゴンが一般的です。

  

 

 

ハイポリゴンとローポリゴンの違い

 

具体的には、以下の通りです。

 

 

 

・ハイポリゴン=ポリゴン数が多い。綺麗。でも、描画処理負荷が大きい

 

・ローポリゴン=ポリゴン数が少ないので、描画処理負荷は小さい。でも、粗く見えやすい

 

 

 

大体こんな感じですね。

 

 

 

ゲームにおけるポリゴンの意味と役割


最後にもう一度まとめておきますね。

 

 

 

言葉の意味は「多角形」

 

モデルの曲面を構成する最小単位を表す

 

ゲームにおける各モデルは「三角形」または「四角形」の集合体から構成されている

 

ハイポリゴンにすると綺麗。でも、描画処理負荷が大きくなってしまう

 

ローポリゴンにすると描画処理負荷は小さくなる。でも、粗く見えてしまう

 

 

 

大体こんな感じですね、

 

 

ゲームのモデリングについて勉強したい方へ

 

興味がある人は、コレを読んでおくとイイですよ。

 

モデリングに関する基礎について学べるので。

 

 

今回はこんな感じで終わりたいと思います。