概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームにおけるCPU(コア数、クロック、スレッド)」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲームにおけるCPUの役割とは
結論は、以下の通りです。
CPU=ゲーム上における各種計算処理(ダメージ計算、AI制御、座標管理etc)をするプロセッサ
ざっくりこんな感じです。
ちょっと具体的に説明していきますね。
ゲームにおけるCPUとは
ゲームにおけるCPUとは、ゲームから送られてくる情報を処理するために使用されるプロセッサのことです。分かりやすい例で言えば、「攻撃力200の武器にてモンスターを攻撃した際、50ダメージを与える」といった具合です。こうした処理は基本的にはCPU側にて行われる感じです。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) August 24, 2021
ゲームにおけるCPUとは、ゲームから送られてくる情報を処理するために使用されるプロセッサのことです。分かりやすい例で言えば、「攻撃力200の武器にてモンスターを攻撃した際、50ダメージを与える」といった具合です。こうした処理は基本的にはCPU側にて行われる感じです。
ゲームにおけるCPUのコア数とは
簡単に言えば、コンピューター/ゲーム機における「脳」のことです。
つまり、CPUのコア数が多ければ多いほど、同時に平行処理できる数も増える感じです。
尚、複数のコアが内臓されているCPUは「マルチコアプロセッサ」と呼ばれます。
■マルチコアプロセッサの具体例
クアッドコア(4コア):ニンテンドースイッチ
ヘキサコア(6コア):中価格帯PC
オクタコア(8コア):PS5
こんな感じですね。
基本的には、コア数が増えれば増えるほど、同時に平行処理できる数が増えます。
例えば、パソコンにて同時に「Excel」「Youtube」「Photoshop」「ゲーム」など複数のタスクを開いていると重くなりませんか?
コア数がパンパンだからですね。
コア数が増えれば、こういった処理落ちも少なくなりますよ。
ゲームのCPUのクロック数とは
クロック数とは、簡単に言えば、CPUの処理速度のことです。
クロック数が高ければ高いほど、処理速度が早くなるといった感じです。
例えば、以下の通りです。
ゲーム機A(3GHz):1秒間に10個の結果を返す
ゲーム機B(1GHz):1秒間に3個の結果を返す
こんな感じですね。
クロック数が高い=CPU(脳)の回転が早いといった感じです。
ゲームのCPUのスレッドとは
スレッドとは、コアが効率的に作業をできるようにタスクの割り振りをするアシスタント機能のことです。
つまり、各コアに余力がないかどうかを見て、余力があるコアに別タスクを割り振るイメージです。
例えば、以下の通りです。
4コア8スレッドの場合:1コアにつき2個のスレッドがあるので、余力があれば、別タスクの受け入れが可能
4コア4スレッドの場合:1コアにつき1個のスレッドしかないので、余力があっても、別タスクの受け入れは不可
仕事に例えれば、もっと分かりやすいかもです。
4人の営業マンに1個ずつ仕事を割り振ります。
4人のうち2人は仕事量に余裕があるみたいだったので、2人に別の仕事を割り振るといった感じです。
スレッドがあることで、コアの作業がより効率的になります。
ゲームにおけるCPU/コア数/クロック/スレッドについて
少しややこしかったかもです。
最後にもう一度まとめておきますね。
・CPU=ゲーム上における各種計算処理(ダメージ計算、AI制御、座標管理etc)をするプロセッサ
・CPUのコア数が多ければ多いほど、同時に平行処理できる数も増える
・クロック数が高ければ高いほど、各コアの処理速度も早くなる
・スレッドが増えれば、コアが効率的に作業ができる
ゲームにおけるCPUの基礎知識は、こんな感じかなと思います。
ゲーム業界をめざしている方はPC知識を付けておこう
ゲーム業界は、けっこうPCに関する基礎知識が必要になってきます。
PCのセットアップ/インストール/不具合修正といったPC関連の対応は、日常茶飯事です。
時間があれば、この書籍を読んでおくとイイと思いますよ。
今回はこんな感じで終わりたいと思います。