概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームにおけるメモリの役割」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲームのメモリの役割とは
料理に置き換えると分かりやすい
例えば、以下の通りです。
・メモリ=作業台
・メモリ(作業台)が大きいほど、色々な料理(データ/アプリ等)を開いておける
・メモリ(作業台)が大きい=CPU(料理人)の仕事も高速になる
メモリの役割は、簡単に言えば、コレだけです。
メモリ=作業台です。
気をつけたいのは「メモリ(作業台)が大きい=処理が早いではない」ということです。
CPU(料理人)の数/質が少なければ、処理は遅いままです。
ゲームにおけるCPUとは
CPUについてよく分からない方は、コチラの記事もサクっと目を通してみてください。
ゲームにおけるメモリには2種類ある【ROM/RAM】
具体的には、以下の通りです。
ゲームにてよく使われる「メモリ」は、以下2種類に分けられます。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) August 26, 2021
ROM(ロム):読み取り専用の機能
RAM(ラム):読み書き専用の機能
家電量販店に行くと「4GB」「8GB」「16GB」っていうスペックを目にすると思います。この場合のスペックは、一般的にはRAMの方を指している感じですね。
ゲームにてよく使われる「メモリ」は、以下2種類に分けられます。
ROM(ロム):読み取り専用の機能
RAM(ラム):読み書き専用の機能
家電量販店に行くと「4GB」「8GB」「16GB」っていうスペックを目にすると思います。この場合のスペックは、一般的にはRAMの方を指している感じですね。
メモリ(GB)が大きいと何ができるの?
例えば、こんな感じのことができます。
・ゲームをしつつ
・ Wordを開きつつ
・Excelも開きつつ
・動画編集ソフトも開きつつ
・PhotoShopも立ち上げちゃったりして
といったように、同時に容量が大きいソフト/アプリを開いておくことができる感じですね。
逆に言えば、メモリの容量が低い場合は、超激重になってフリーズしてしまいますよ。
尚、気をつけておきたいのは「メモリが大きい=容量が大きいソフト/アプリを開いておける」だけであって、
- 裏側にて動画ソフトのエンコードをしておくなど処理全般はCPUの性能に依存する
メモリが大きいとゲームにどういう影響が出る?
分かりやすい例で言えば、フレームレートの差です。メモリの容量が大きければ、ゲーム内のフレームレートも向上する感じです。例えば、『フォートナイト』にてメモリ4GB:フルHDで60FPSが出たとして、8GB:フルHDでプレイした場合、120FPS出るといった具合です。※あくまで例です
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) August 26, 2021
分かりやすい例で言えば、フレームレートの差です。メモリの容量が大きければ、ゲーム内のフレームレートも向上する感じです。例えば、『フォートナイト』にてメモリ4GB:フルHDで60FPSが出たとして、8GB:フルHDでプレイした場合、120FPS出るといった具合です。※あくまで例です
フレームレートを重視するならメモリは高い方がいい
『フォートナイト』『PUBG』といったそこそこメモリ容量を使用するゲームをプレイする場合でも、少なくとも16GBくらいあれば、フレームレートは安定すると思いますよ。
最近発売したハイエンドゲーム『レッド・デッド・リデンプション2』の公式推奨メモリでさえ、12GBなので。
16GBあれば、まあ及第点かなと。※プロゲーマー志向は除く
ゲームにおけるメモリの意味
最後にもう一度まとめておきますね。
・メモリ=作業台
・メモリ(作業台)が大きいほど、色々な料理(データ/アプリ等)を開いておける
・メモリ(作業台)が大きい=CPU(料理人)の仕事も高速になる
・メモリの容量が大きければ、ゲーム内のフレームレートも向上する
・フレームレートの増加→CPU処理の増加→メモリアクセス増加
ゲームにおけるメモリの役割は、こんな感じかなと思います。
尚、GPUについて勉強したい方は、コチラの記事も目を通してください。
ゲーム業界をめざしている方はPC知識を付けておこう
ゲーム業界は、けっこうPCに関する基礎知識が必要になってきます。
PCのセットアップ/インストール/不具合修正といったPC関連の対応は、日常茶飯事です。
時間があれば、この書籍を読んでおくとイイと思いますよ。
今回はこんな感じで終わりたいと思います。