概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームにおけるGPUの役割と目安」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲームにおけるGPUの役割とは
具体的には、以下の通りです。
・GPU=ゲーム上における描画処理を担当するプロセッサ
・ゲームを遊んでいて、森/山/砂漠などのステージが描写されるのはGPUのおかげ
・もっと言えば、プレイヤーの顔/身体/装備が綺麗に描写されているのもGPUのおかげ
GPUの基本性能としては、こんな感じです。
もう少し深掘りしますね。
GPUはどのようにゲーム映像を処理しているのか
ハイエンドゲームの映像は、基本的にはGPUを通じて描画されています。処理としては、こんな感じです。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) August 25, 2021
①CPU「砂漠のステージに来たよ」
②GPU「ラジャー。映像情報を処理して送りますね」
③モニター「了解。映像を映します」
ゲーム機/PCの裏側では、こんな感じで処理している感じですね。
ハイエンドゲームの映像は、基本的にはGPUを通じて描画されています。処理としては、こんな感じです。
①CPU「砂漠のステージに来たよ」
②GPU「ラジャー。映像情報を処理して送りますね」
③モニター「了解。映像を映します」
ゲーム機/PCの裏側では、こんな感じで処理している感じですね。
とりあえず、下記の流れを理解しておけば、OKです。
- CPU→GPU→モニター→映像(砂漠、森、山として描写される)
尚、「CPUって何?」という方はコチラの記事も見てください。
グラフィックボードなしでも一応ゲームはできるよ
GPUは、基本的には"グラフィックボードと呼ばれる基板"に付属しています。
しかし、最近のパソコンでは、"CPUが付属しているマザーボードと呼ばれる基板"にGPUも一緒に付属しているため、必ずしもグラフィックボードが必要になるわけではないです。
とはいえ、グラフィックボードなしでハイエンドゲームをプレイする場合、画質設定を最低にしないと重たくてほとんどプレイできないはずです。
ハイエンドゲームの推奨GPU一覧
モンスターハンターワールド:GeForce GTX 1060(VRAM 3GB)
ファイナルファンタジー15:GeForce GTX 1060
フォートナイト:GeForce GTX 660
公式サイト推奨GPUは、上記の通りでした。
推奨GPU以下にてプレイしようとする場合、ゲームの設定画面から「画質:最低」を選ばないと、FPSが落ちまくってガクついた見た目になると思います。
尚、 ゲームにおけるFPSについてよく分からない方は、コチラの記事を読んでください。
ハイエンドゲームを遊ぶのに必要なGPUの目安
最近の家庭用ゲームは、基本的にフルHD(1920×1080)までは対応しているはずです。
フルHDで遊ぶなら、これくらいのスペックがあれば、問題なく遊べると思いますよ。
ゲームを遊ぶのに必要なGPUの目安
とりあえず、これくらいのスペックがあれば、『フォートナイト』『FF14』といった描画負荷が高いとされるゲームも普通に遊べると思います。
フレームレートを重視する人は、画質を下げれば、そこそこフレームレートも上げられるはずです。
ゲームにおけるGPU/グラフィックボードについて
少しややこしかったかもです。
最後にもう一度まとめておきますね。
・GPU=ゲーム上における描画処理を担当する半導体チップ
・グラフィックボード=GPUが付属している電子回路基板
・ハイエンドゲームをする場合はグラフィックボードがあった方が良い
・GTX 1060くらいあれば、普通に遊べる
ゲームにおけるGPUの役割は、こんな感じかなと思います。
ゲーム業界をめざしている方はPC知識を付けておこう
ゲーム業界は、けっこうPCに関する基礎知識が必要になってきます。
PCのセットアップ/インストール/不具合修正といったPC関連の対応は、日常茶飯事です。
時間があれば、この書籍を読んでおくとイイと思いますよ。
今回はこんな感じで終わりたいと思います。