概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームにおけるアンチエイリアスとジャギー」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲームにおけるアンチエイリアスとは
簡単に言えば、以下の通りです。
アンチエイリアス=ゲーム画面をぼかして綺麗に見せる補正技術のこと
とりあえず認識としてはザックリこんな感じでイイと思います。
では、アンチエイリアスの有無によって、ゲーム画面の見え方も大きく変わる感じです。
具体的には、以下の通りです。
アンチエイリアスの有無比較(アサシンクリード3の場合)
引用元:NVIDIA
アンチエイリアスがオンになっている時の方が画像ハッキリ綺麗に見えるかと思います。
ちなみに、TXAAとは、アンチエイリアスの1種のことです。
とりあえずコレだけ覚えておいてください。
アンチエイリアス=ゲーム画面をぼかして綺麗に見せる補正技術のこと
アンチエイリアスがないとどうなるの?
いま見てもらったように、ギザギザとした荒っぽい映像になってしまいがちです。
いわゆるジャギーが発生してしまいます。
また、エイリアスとも呼ばれます。
ゲームにおけるジャギー(エイリアス)の原因
デジタル画像の最小単位となるピクセルにて"斜線"または"曲線"を表現すると、上記のように、どうしてもギザギザの部分が出てきてしまいます。
ゲーム中にスクリーンショットを取って、拡大してみると、よく分かると思いますよ。
アンチエイリアスがないと、こんな感じでギザギザしているので。
ゲーム中におけるジャギー対策=アンチエイリアス
イメージは、こんな感じですね。
ギザギザ部分に補正を入れることで、滑らかに綺麗に見せるといった具合です。
大まかなアンチエイリアスの役割・機能は、こんな感じです。
アンチエイリアスの仕組みについて勉強したい方
動画を観ると、さらに理解が深まると思いますよ。
引用元:NVIDIA JAPAN
アンチエイリアスのメリット/デメリット
具体的には、以下の通りです。
「アンチエイリアス」を使えば、ゲームの映像を綺麗に見せることができるというメリットがあります。一方、アンチエイリアスは負荷が掛かるというデメリットもあります。フレームレートを優先する対戦アクションゲームには、向いていないこともあります。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) August 30, 2021
「アンチエイリアス」を使えば、ゲームの映像を綺麗に見せることができるというメリットがあります。一方、アンチエイリアスは負荷が掛かるというデメリットもあります。フレームレートを優先する対戦アクションゲームには、向いていないこともあります。
ゲームにおけるアンチエイリアスとジャギーとは
最後にもう一度まとめておきますね。
ジャギー(エイリアス):ゲーム上にてギザギザに見える現象
アンチエイリアス:ギザギザ部分に色補正を入れることで滑らかに綺麗に見せる補正技術
アンチエイリアスのメリット:映像を綺麗に見せられる
アンチエイリアスのデメリット:負荷が掛かるため、フレームレートを優先するゲームには向いていないこともある
大体こんな感じかなと思います。
今回はこんな感じで終わりたいと思います。
レンダリング周りについて勉強したい方へ
ゲームのレンダリング周りに興味がある方は、この書籍を持っておくと勉強になりますよ。
デザイナー志望の方だけではなく、ゲームプランナー志望の方にも参考になると思います。
今回はこんな感じで終わりたいと思います。