概要:現役ゲームプランナーの視点から「3Dゲームにおけるモデルとボーンとジョイント」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
3Dゲームにおける「モデル」「ボーン」「ジョイント」とは
簡単に言えば、以下の通りです。
3Dゲームに登場するプレイヤー/敵/NPCは「モデル」「ボーン」「ジョイント」といった要素から成り立っています。簡単に説明すると、以下の通りです。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) September 6, 2021
モデル:人間で言うと肉体部分
ボーン:人間で言うと骨部分
ジョイント:人間で言うと関節部分
これにアニメーションを付けると、動く感じですね。
3Dゲームに登場するプレイヤー/敵/NPCは「モデル」「ボーン」「ジョイント」といった要素から成り立っています。簡単に説明すると、以下の通りです。
モデル:人間で言うと肉体部分
ボーン:人間で言うと骨部分
ジョイント:人間で言うと関節部分
これにアニメーションを付けると、動く感じですね。
ちょっと一個ずつ解説しますね。
3Dゲームにおけるモデルとは
簡単に言えば、ゲームにおけるプレイヤー/敵/NPCの肉体部分のことです。
『ゼルダの伝説』における"ゼルダの見た目"=モデルです。
引用元:Nintendo 公式チャンネル
この動画を見てください。
動画に出てくるゼルダ/モンスター/建物/剣といった物体は、全てモデルと言います。
3Dゲームにおけるモデルは粘土細工に似ている
キャラクターの肉体は、粘土みたいに、多角形(ポリゴン)を押し出したり引っ込めたりカットしたりすることでできています。
ポリゴンの頂点数が多ければ多いほど、モデルの見た目も綺麗になっていきます。
ただ、ポリゴン数が多ければ多いほど、それだけメモリに負荷が掛かってしまう感じです。
3Dゲームにおけるボーン(スケルトン)とは
簡単に言えば、肉体を支える骨です。
3Dゲームのキャラクターモデルの内部には、人間のように骨が仕込まれています。
例えば、以下の通りです。
ゲーム上では見えないけれど、3Dゲームのプレイヤーモデルの内部にはこうしたボーンが設定されている感じです。
当然、ゼルダのモデルの中にもボーンは仕込まれています。
ゲームのキャラクターも人間と一緒で骨がないと動けません。
モンスターになるとボーンの構造も変わる
人間モデルを作成する場合は、2足歩行のボーンを作成すればいいです。
しかし、モンスターになると、必ずしも2足歩行のボーンというわけではないです。
4足歩行の獣型モンスターを作成する場合は、4足歩行のボーンを作成する必要がある感じです。
3Dゲームにおけるジョイントとは
分かりやすく言えば、ボーンとボーンを繋ぐ関節部分のことです。
具体的には、以下の通りです。
黒丸=ジョイントです。
ゲーム内のキャラクターも人間と同じようにジョイントがあることで、手足を動かしたり屈伸したりできる感じです。
ゲーム内においてプレイヤーがジャンプしたりしゃがんだりできるのは、ジョイントが設定されているおかげです。
あとはモーションを付けてあげればOK
モデルとボーンとジョイントを設定すれば、あとはモーションを付けるだけです。
剣を振るモーションを付ければ、剣を振ります。
盾を構えるモーションを付ければ、盾を構えます。
とりあえず、3Dゲームにおけるキャラクターの基本構造についてはコレでOKかなと思います。
3Dゲームにおけるモデルとボーンとジョイントの違い
最後にもう一度まとめておきますね。
モデル:3Dゲームにおけるキャラクターの肉体(=ポリゴンの集合体)
ボーン:キャラクターの肉体を支える骨
ジョイント:身体を動かすのに必要となる骨と骨を繋ぐ関節
モーション:キャラクターが取るアクション(攻撃、防御etc)
3Dゲームにおけるキャラクターの基本構造は、大体こんな感じですね。
ゲーム開発に興味がある人へ
これからゲームを作ろうと思っている方は、Unity2020入門もしくはUnreal Engine 4で極めるゲーム開発を読んでおくとイイと思います。
開発現場では、基本的に「Unity」もしくは「Unreal」と呼ばれるゲームエンジンを使っているので、勉強しておくと役に立ちますよ。
今回はこんな感じで終わりたいと思います。