概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームにおけるモンスターデザインの方法」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲームにおけるモンスターデザインの方法
ゲームにおけるモンスターデザインの方法は、一般的に2種類です。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) October 10, 2021
①コンセプトから決めるパターン
②デザインから決めるパターン
基本的には「コンセプト」すなわち遊び方を決めてからデザインに移行するパターンが多い印象ですね。
ゲームにおけるモンスターデザインの方法は、一般的に2種類です。
①コンセプトから決めるパターン
②デザインから決めるパターン
基本的には「コンセプト」すなわち遊び方を決めてからデザインに移行するパターンが多い印象ですね。
もちろん、ゲームだけではなく、漫画・イラスト制作の際にも役立つ考え方だと思います。
ちょっと1個ずつ解説しますね。
方法1:モンスターのコンセプトから決める
コンセプトって言うと、難しく聞こえるかもしれないですね。
単純に「どんな遊び方をさせたいのか」ということです。
例えば、以下の通りです。
・本体を見極める遊びをさせたい
・弱点を狙う遊びをさせたい
・地形を利用した遊びをさせたい
このように、コンセプトから決めると、デザインしやすくなりますよ。
本体を見極める遊びをさせたい⇒分身するモンスターにしよう
分身しそうなモンスターのデザインってどんな感じだろう。
鏡? 細胞分裂? 幻影?
「じゃあ、こんな感じの見た目にしようか」っていう感じでモンスター制作は進んで行きますね。
方法2:デザインからコンセプトを決める
先にデザインから出して、その後でモンスターのコンセプトを決めることもあります。
例えば、以下の通りです。
・卵を背負った蜘蛛のモンスターデザインが上がる
・じゃあ、卵から子蜘蛛を出して戦って来る敵にしよう
・卵の部分は弱点にするとおもしろそうだね
こんな感じですね。
ただ、デザインからコンセプトを決めることは、ゲーム制作の現場では少ない印象です。
基本的には、コンセプトを決めてから、モンスターのデザインに着手して貰います。
モンスターのデザインに役立つ本
書籍内容
【主な内容】
1章 モンスターの基礎知識
西洋のドラゴン/西洋ドラゴンの亜種/東洋のドラゴン/東洋ドラゴンの亜種/女性ベースのモンスター/女性+翼のモンスター/コウモリの羽根を持つモンスター/男性ベースのモンスター/巨人・小人/不死のモンスター/草食獣のモンスター/肉食獣のモンスター/鳥型のモンスター/虫型のモンスター/無機物のモンスター/爬虫類型のモンスター
引用元:Amazon
ファンタジー作品に登場するあらゆるモンスターの骨格・爪・翼の構造まで丁寧に図解されているので、参考資料として役に立ちますよ。
モンスターのデザインをする方は、持っておいて損はないかと思います。
モンスターのデザインはおもしろい
ゲーム制作の現場にてモンスターをデザインする際って、実はゲームに登場していないだけで、いろいろなラフデザインが上がっているんですよ。
ゲームに登場しているモンスターは、最終的に残った1案でして。
本来はいろいろなラフデザインがあります。
どれを実装するか話し合っていく過程は、ワクワクしますね。
ということで、今回はこんな感じで終わりたいと思います。
将来的にゲームクリエイターをめざしている方へ
ゲームクリエイターとしての制作スキルを身に付けたい方は、専門学校で勉強しておくと良いですよ。
ゲームプランナー/デザイナー/プログラマーなど業務に必要となる知識について実践的に学べるので。
アミューズメントメディア総合学院 は、ゲーム業界でも卒業生の方が多いので、進路先の候補として良いかなと思います。
それでは、今回はこんな感じで終わりたいと思います。