概要:現役ゲームプランナーの立場から「ゲーム業界における作品提出の対策方法」について解説!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲーム業界に就職するためには作品提出が必要
実体験から言って、下記職種の志望者は基本的に作品提出が必須となります。
・ゲームプランナー
・プログラマー
・デザイナー
・サウンド
上記志望者は、就職するにあたって、基本的に各職種に応じた作品を提出しなければなりません。
提出する作品は、主に以下の通りになると思います。
ゲームプランナーの場合:企画書
プログラマーの場合:コード
デザイナーの場合:ポートフォリオ&デザイン課題
サウンドの場合:ポートフォリオ&サウンド課題
大体こんな感じですね。
今回は現役ゲームプランナーの立場から「ゲームプランナーの作品提出の対策方法」について紹介していきたいと思います。
ゲームプランナー志望の方は、ぜひ一読してもらえればと思います。
尚、ゲーム業界の働き方について興味がある方は以下の記事も読んでみてください。
ゲームプランナーの作品提出はどんな感じ?
ゲームプランナー志望は、基本的に企画書を提出しなければならないです。
就職試験用の企画書のフォーマットは、会社にもよるけれど、大体こんな感じです。
サイズ:A4
上限枚数:3枚
形式:パワーポイントもしくはワード
実際、学生時代に複数のゲーム会社のゲームプランナーの面接を受けたけれど、大体こんな感じでしたね。
もちろん、会社によって、提出条件は微妙に変わります。
ただ、基本的には、上限枚数に収まるように企画書を書いてデジタル形式にて提出する感じですね。
ゲームプランナーの作品提出で気を付けたいこと
企画書を提出するにあたって以下の点に注意してください。
・フォーマットは必ず遵守する
・目的と手段を意識する
・読ませるというより見せるようにする
ちょっと1個ずつ解説していきます。
フォーマットは必ず遵守する
基本的なことかもしれないけれど、フォーマットは必ず守ってください。
上限枚数3枚って書かれているのに4枚提出するのは基本NGです。
制約の中で企画書を書くのもまた試験なので。
目的と手段を意識する
必ずゲームの目的と手段を意識してください。
簡単に言えば、「そのゲーム(企画書)を通じて、ユーザーにどんな体験をさせたいのか」を意識して書いてみてください。
例えば、『バイオハザード1』の企画書を書く場合、抑えるべきポイントは以下の通りになるかと思います。
目的:一歩進むだけでも怖いホラーゲーム
手段:サバイバル(襲い掛かってくるゾンビからどうやって生き延びるのか)
手段:リソース管理(限られたアイテムの中でやりくりする)
手段:探索(アイテム収集、謎解き、NPC)
といったように、目的を実現するために必要な要素を用意する感じです。
ぶっちゃけ、書き慣れてないと難しいけれど、”目的”と"手段"は超重要なので意識してみてください。
尚、企画書の書き方については自著にまとめているので、参考にしてみてください。
関連記事:【絵が描けない人向け】ゲーム企画書表紙の作り方【就活】
読ませるというより見せるようにする
企画書は"説明書ではない"と意識してください。
説明書とは、以下の通りです。
このゲームのコンセプトは、「一歩すすむだけでも怖いホラーゲーム」です。
舞台となる洋館には、ゾンビが徘徊していて、前に進むためには探索しながら謎を解かないといけません。
しかし、手強いゾンビが立ちふさがるため、道中にアイテムを収集しなければなりません。
ニュアンスを伝えるのは難しいけれど、こういった見せ方は説明書に近いと思います。
基本的には、ゲームのプレイ画面がイメージできるように、図形/イラストを活用しながら見せるようにしてみてください。
イラストが描けない場合、「ココナラ 」にて、企画書用のイラストを発注するのもアリだと思います。
ゲームプランナーの作品提出の対策方法
最後にもう一度まとめておきますね。
ゲームプランナーの作品提出をする際は、以下の点に注意してみてください。
・フォーマットは必ず遵守する
・目的と手段を意識する
・読ませるというより見せるようにする
上記を意識するだけでも、だいぶ差は付くかと思います。
大丈夫です。そこまで心配する必要はないですよ。
あくまで学生の企画書として審査するので、そこまで厳しく見ないです。
最低限「どんなゲームでどんな体験をさせたいのか」がイメージできるように書かれていればOKですよ。
尚、ゲーム業界の就活方法について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。