概要:現役ゲームプランナーの立場から「ゲームクリエイターがよく使う道具」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲームクリエイターがよく使う道具って何がある?
新卒から今までずっとゲームプランナーとして働いてきているので、あくまで"ゲームプランナーが使用する道具"にフォーカスして話していきたいと思います。
とはいえ、他職種も頻繁に使用する道具にはなるので、デザイナー志望/プログラマー志望も参考になるかと。
さて、ゲームプランナーがよく使用する道具は以下の通りです。
① Microsoft Excel(エクセル)
② Microsoft PowerPoint(パワーポイント)
③ Adobe Photoshop(フォトショップ)
④ Unity(ユニティー)またはUnrealEngine(アンリアルエンジン)
⑤ ネーミング辞典
実体験から言えば、こんな感じです。
一個ずつ解説していきますね。
尚、ゲームクリエイターの働き方について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
ゲームクリエイターがよく使う道具①:Microsoft Excel(エクセル)
表作成ソフト「エクセル」は、基本的に全職種共通にて使用するソフトになると思います。
とりわけ、ゲームプランナーはめちゃくちゃ使用する感じです。
どれくらい使うかと言えば、ほぼ毎日レベルです。
Excel(エクセル)で何してるの?
具体的には、以下の通りです。
・仕様書作成 ※そのほか資料作成含む
・パラメーター作成
ゲームプランナーの場合、大体こんな感じです。
エクセルを使ってどんな感じで仕様書を作るの?
基本的には見出しを用意して、見出しの下に各仕様を記載していく感じです。
例えば、以下の通りです。
大見出し:アイテム「薬草」仕様
中見出し1:効果について
中見出し2:モーションについて
中見出し3:エフェクトについて
中見出し4:サウンドについて
このように、各担当者が作業把握しやすいように、項目ごとに分けて説明していく感じです。
尚、仕様書の書き方について興味がある方は、以下の記事を読んでみてください。
エクセルを使ってどんな感じでパラメーターを作るの?
エクセルの表計算機能を利用して、各種想定パラメーターを算出する感じです。
例えば、以下の通りです。
・武器防具のパラメーター(攻撃力/防御力/重量/属性耐性等)
・ダメージ計算(各種バフデバフが掛かった際にどれくらいダメージが出るか等)
ザックリこんな感じです。
ゲームプランナー志望はエクセルを勉強しておこう
ゲームプランナーになると99%使用することになるので、学生の頃から慣れておいた方がいいですよ。
会社に入ってからイチから教えてくれるわけではないので。
エクセルソフトがない方は、早めにインストールして、操作に慣れておくと良いと思います。
購入する場合、買切型ライセンスがオススメです。
一度買ってしまえば、月額料金なしでずっと使用できるのでコスパが良いですよ。
オンライン版は月額料金が掛かるため、オススメしないです。
尚、エクセルの基本操作が分からない方は、下記参考書を読んでおけば、現場でもそんなに困ることはないかと。
ゲームクリエイターがよく使う道具②:Microsoft PowerPoint(パワーポイント)
文書作成ソフト「パワーポイント」も基本的に全職種共通にて使用するソフトです。
とりわけ、ゲームプランナーがよく使用する感じです。
パワーポイントってどういう時に使うの?
企画書を作成する時に使用する感じです。
ただ、エクセルを使って、企画書を作る時もあります。
必ずしも「パワーポイント=企画書」ではないので注意してください。
パワーポイントは、エクセルほど複雑ではないので、すぐに操作に慣れると思います。
ただ、会社に入ってから初めて使う場合、苦労するかもです。
できれば早い内から操作に慣れておくといいですよ。
パワーポイントも買切型ライセンスを買ってしまえば、月額料金は掛からないのでオススメです。
尚、企画書の書き方について興味がある方は、自著に目を通してみてください。
ゲームクリエイターがよく使う道具③:Adobe Photoshop(フォトショップ)
画像編集ソフト「フォトショップ」は、主にデザイナーの方が使用するソフトになります。
ただ、ゲームプランナーも利用する機会があるので、基本操作くらいは勉強しておくといいと思いますよ。
企画書/仕様書に使用するイメージ画像を作成する時にフォトショップを使用する感じです。
ゲームクリエイターがよく使う道具④: UnityまたはUnrealEngine
Unity/UnrealEngineとは、簡単に言えば、ゲーム開発するために必要となるエンジンのことです。
ゲーム開発をする場合、基本的に「Unity」または「UnrealEngine」を使用することになります。
もちろん、ゲーム会社によっては自社エンジンを使用することもあるけれど、大抵は上記エンジンを使用する感じです。
ゲームエンジンは毎日使用するので勉強しておこう
ゲームエンジンは、全職種共通にて使用するツールになります。
また、基本的に毎日使用する感じになります。
エンジンの使い方は、入社してからでも教えて貰えるけれど、覚えることが多いので、慣れない内はマジで超苦労します。
個人的には、入社する前からある程度は触っておいた方が理解しやすいと思います。
尚、ゲーム制作の勉強方法について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
ゲームクリエイターがよく使う道具⑤:ネーミング辞典
ネーミング辞典は、主にゲームプランナーが使用する道具ですね。
ゲームプランナーの業務の中には「名称作成」と呼ばれる業務があります。
例えば、以下の通りです。
・武器防具の名称作成
・スキルの名称作成
・システム名称作成
こんな感じですね。
ゲーム内の名称は、基本的にゲームプランナーがネタ出しして決める感じです。
実際、自分もモンハンのプレイヤー制作業務と並行しながら武器名称のネタ出しをしていましたね。
名称作成の際はネーミング辞典があると便利
個人的には、「クリエーターのためのネーミング辞典」が好きですね。
ありとあらゆる各国の単語がまとめられているので、ネーミングの際にマジで役に立ちます。
関連記事:【実体験】ゲームプランナーとシナリオライターの違い
まとめ
最後にもう一度まとめておきますね。
ゲームプランナーがよく使用する道具は、以下の通りです。
① Microsoft Excel(エクセル)
② Microsoft PowerPoint(パワーポイント)
③ Adobe Photoshop(フォトショップ)
④ Unity(ユニティー)またはUnrealEngine(アンリアルエンジン)
⑤ ネーミング辞典
今回はこんな感じで終わりたいと思います。
ではではー。
将来的にゲームクリエイターをめざしている方へ
ゲームクリエイターとしての制作スキルを身に付けたい方は、専門学校で勉強しておくと良いですよ。
ゲームプランナー/デザイナー/プログラマーなど業務に必要となる知識について実践的に学べるので。
アミューズメントメディア総合学院 は、ゲーム業界でも卒業生の方が多いので、進路先の候補として良いかなと思います。
興味がある方は、説明会の予約または資料請求をして、学費/学科/カリキュラムについて調べておくとイイと思います。