概要:世界各地の槍の種類と名前について一挙紹介!
- ①:素槍(すやり)
- ②:管槍(くだやり)
- ③:片鎌槍(かたかまやり)
- ④:十文字槍(じゅうもんじやり)
- ⑤:鉤槍(かぎやり)
- ⑤:大身槍(おおみやり)
- ⑥:アトラトル(スピアスロアー)
- ⑦:旗槍(はたやり)
- ⑧:菊池千本槍(きくちせんぼんやり)
- ⑨:ウィングド・スピアー
- ⑩:袋槍(ふくろやり)
①:素槍(すやり)
素槍とは、余分な装飾品等がない真っ直ぐで簡素な槍のことです。
別名は以下の通りです。
- 直槍(すやり)
- 直鑓(すやり)
- 素鎗(すやり)
②:管槍(くだやり)
管槍とは、伊東紀伊守祐忠(いとうきいのかみすけただ)によって生み出されたとされる槍のことです。
管槍の柄には、その名の通り、握れる程度の大きさの管が付いています。
上下に手元の管を移動させることで、「突く」「引く」といった一連のアクションをすばやく行うことができました。
別名「早槍(くだやり)」。
③:片鎌槍(かたかまやり)
片鎌槍とは、その名の通り、槍の穂の片側に鎌が付いた槍のことです。
形状としては、アルファベットのL(エル)を想像して貰えれば、問題ないと思います。
別名「鎌槍(かまやり)」。
尚、神話に登場する武器について興味がある方は、以下記事も見てみてください。
④:十文字槍(じゅうもんじやり)
十文字槍とは、その名の通り、十字の形をした穂を有する槍のことです。
別名としては、以下の通りです。
- 十文字鎌(じゅうもんじがま)
- 十文字(じゅうもんじ)
- 両鎌槍(もろかまやり)
⑤:鉤槍(かぎやり)
鉤槍とは、穂の片側にフックのような鉤を有した槍のことです。
鉤を利用することで、敵の武器を絡め取ったり、敵の衣類を巻き上げて転ばしたり等することができました。
⑤:大身槍(おおみやり)
大身槍とは、1尺(30cm)を超える穂を有する槍のことです。
圧倒的な尺と重量から、相当な破壊力があったとされています。
別名としては、以下の通りです。
- 穂長槍(ほながやり)
- 長身槍(ながみやり)
⑥:アトラトル(スピアスロアー)
アトラトルとは、アステカで使用されていた投擲用の小さな槍のことです。
木または草などに槍の柄頭を引っ掛けて、スリングショットのように発射することで、100メートル以上の飛距離を出すことができます。
別名としては、以下の通りです。
- アトゥラトゥル
- アトルアトル
- アトゥルアトゥル
尚、神話に登場する防具について興味がある方は、以下記事も見てみてください。
⑦:旗槍(はたやり)
旗槍とは、家紋等を示した旗を巻いた槍のことです。
中世ヨーロッパでは、比較的に地位が高い騎士が旗槍を持っていたとされています。
百年戦争を舞台にした名映画『ヴァージン・ブレイド』においても、ジャンヌダルクが旗槍を持って、軍を先導しているシーンが描かれています。
尚、武器の特徴について興味がある方は、以下書籍が参考になるかと思います。
▼本書の特徴
・ダガー/メイスなど西洋ファンタジーに登場する各種武器について"図解"で"分かりやすく"説明している
・武器の各部位に関する正式名称について記載されている(小説執筆に便利)
・各武器の使い方などについて記載されている
⑧:菊池千本槍(きくちせんぼんやり)
菊池千本槍とは、戦国時代に延寿派が作ったとされる槍のことです。
特徴としては、強く内反りした穂を有しています。
中には、穂が1尺(30cm)以上の物もあったとされています。
別名「菊池槍(きくちやり)」。
⑨:ウィングド・スピアー
ウィングド・スピアーとは、穂の根本に羽(ウィング)を有した槍のことです。
羽(ウィング)があることで、刺さり過ぎて抜けなくならないようにしていました。
⑩:袋槍(ふくろやり)
袋槍とは、柄の先に着脱可能なソケット式の穂を有する槍のことです。
着脱可能であるため、交換が安易でした。
別名としては、以下の通りです。
- かぶせ槍
- 袋穂槍
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