概要:『中世ヨーロッパの入浴・湯風呂・サウナ事情』について一挙紹介!
- ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:石鹸・シャンプー・タオル篇
- 【中世ヨーロッパ】当時の入浴頻度について
- 【中世ヨーロッパ】当時の湯・風呂・入浴について
- 【中世ヨーロッパ】サウナ(蒸し風呂)も一応あった
- 中世ヨーロッパの入浴・湯風呂・サウナ事情:まとめ
- ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:入浴・湯風呂・サウナ事情 篇 -完-
- 創作に役立つ中世ヨーロッパ知識
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:石鹸・シャンプー・タオル篇
ストーリーで学べる中世ヨーロッパとは
あなたは、ある日、現代から中世ヨーロッパにタイムスリップしてしまう。
あなたの目的は、再び現代に帰ること。
あなたは、知識を身に付けながら過酷な中世ヨーロッパを生き抜く決心をする。
あなたは、中世ヨーロッパの風呂屋に来ていた。
あなたは、風呂屋の様子に驚く。
尚、「ストーリーで学べる中世ヨーロッパ」シリーズについて最初から読みたい方は、以下記事を読んでみてください。
【中世ヨーロッパ】当時の入浴頻度について
中世ヨーロッパでは、現代のように毎日入浴することは稀だったそうです。
なぜなら、水は貴重だったためです。
そのため、入浴は「贅沢」だとされていました。
毎日、暖かい湯風呂に浸かれるのは、貴族・領主などの富裕層ぐらいでした。
庶民については、週に何回か入浴できれば、良い方でした。
【中世ヨーロッパ】当時の湯・風呂・入浴について
中世初期までは、入浴するために、庶民はしばしば公共の浴場に出かけていました。
今の銭湯のように、不特定多数で入浴していたそうです。
しかし、1350年頃にペストが流行すると、公共浴場は次第に閉鎖されていきました。
以降、入浴は個人または少数で行われるようになりました。
風呂については、木製の円形タライが使用されていました。
庶民の場合、木製の円形タライに暖かい水を貯めて、入浴したそうです。
一方、貴族の場合、木製の円形タライの上に豪華な天幕を垂らしていました。
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ストーリーサイド
あなたは、大人ひとりが辛うじて入れる程度のタライ風呂に戸惑う。
現代の生活に慣れていたあなたは、風呂屋の風呂に期待していたからだ。
しかし、すぐに思った。
今は入浴できるだけ、ありがたいと。
【中世ヨーロッパ】サウナ(蒸し風呂)も一応あった
中世ヨーロッパにもサウナはあったようです。
窯の蒸気を利用したり焼石に水を掛けたりなどすることで、簡易的な蒸し風呂を作っていました。
汗を流し、タオルで汚れを拭っていたそうです。
尚、サウナ(蒸し風呂)は、パン屋・鍛冶屋などが兼業して行っていたそうです。
なぜなら、パン屋・鍛冶屋は、火を扱ったためです。
パン・武器を作る際の熱を利用して、湯を沸かしたり蒸気を出したりなどしていました。
中世ヨーロッパの入浴・湯風呂・サウナ事情:まとめ
- 中世ヨーロッパでは、現代のように毎日入浴することは稀だった
- 中世初期までは、入浴するために、庶民はしばしば公共の浴場に出かけていた
- 中世ヨーロッパにもサウナはあった
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:入浴・湯風呂・サウナ事情 篇 -完-
果たして、あなたは本当に再び現代に帰ることができるのだろうか。
あなたは、これが夢であることを願いつつ、湯風呂に浸かった。
次話:やっぱり風呂上がりの一杯は美味い
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。