概要:『中世ヨーロッパの水筒・水』について一挙紹介!
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ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:水筒・飲料水・ジュース篇
ストーリーで学べる中世ヨーロッパとは
あなたは、ある日、現代から中世ヨーロッパにタイムスリップしてしまう。
あなたの目的は、再び現代に帰ること。
あなたは、知識を身に付けながら過酷な中世ヨーロッパを生き抜く決心をする。
風呂上がりのあなたは、喉が渇いている。
そんなあなたの様子に気づいた騎士様は、腰から獣革の水筒を取り出す。
マルグリッド・オブ・ランカスター
水だ。飲むといい
あなたは、助かったと胸をなで下ろす。
尚、「ストーリーで学べる中世ヨーロッパ」シリーズについて最初から読みたい方は、以下記事を読んでみてください。
【中世ヨーロッパ】当時の水は貴重だった!?
中世ヨーロッパでは、水源に恵まれた日本とは違って、綺麗な水を手に入れることが困難でした。
井戸があれば、綺麗な水を飲むことも可能だったみたいです。
しかし、掘削機もない当時において、井戸の設置は非常にコストが掛かりました。
そのため、井戸を設置できるのは、経済的に豊かな領主・城主などに限られました。
実際に井戸が設置された例としては、ドイツのニュルンベルク城・ハールブルク城などが挙げられます。
【中世ヨーロッパ】庶民は水の代わりにビールを飲んでいた
庶民は、綺麗な水を手に入れることが非常に困難でした。
もちろん、水槽に雨水を貯めることはあったけれど、濁った雨水は腹を下しやすいため、飲料水としては好まれなかったようです。
そのため、水の代わりに、エール・ワイン・牛乳・ヤギ乳・果汁などがよく飲まれていたようです。
【中世ヨーロッパ】当時の水筒について
当時の水筒としては、ガラス瓶、石壺などが使用されていました。
しかし、ガラス瓶・石壺は、携行するにはあまりに脆く壊れやすいというデメリットがありました。
そのため、長旅・遠征の際には、しばしば、獣の皮の中に水を入れて持ち運んでいたようです。
獣の膀胱は、特に水を入れるのに適していたそうです。
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ストーリーサイド
あなたは、騎士様から手渡された水筒に少し戸惑う。
なぜなら、現代の水筒とは違って、獣の革の中に水が入っていたからだ。
タプンタプンと揺れる革の水筒に慣れないあなたは、口から水をこぼしつつ、渇いた喉を潤した。
中世ヨーロッパの水筒・飲料水・ジュース:まとめ
- 中世ヨーロッパでは、水源に恵まれた日本とは違って、綺麗な水を手に入れることが困難だった
- 庶民は、水の代わりに、エール・ワイン・牛乳・ヤギ乳・果汁などを飲んでいた
- 井戸を設置できるのは、経済的に豊かな領主・城主などに限られた
- 長旅・遠征の際には、しばしば、獣の皮の中に水を入れて持ち運んでいた
ストーリーで学べる中世ヨーロッパ:水筒・飲料水・ジュース篇 -完-
果たして、あなたは本当に再び現代に帰ることができるのだろうか。
あなたは、そんな不安を消し去るかのように、濡れた口を袖で拭い去った。
次話:食事に感謝
尚、中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。