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【実話】ゲーム業界への就職は難しい?【結論:大手は厳しい】

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【実話】ゲーム業界の就職は難しい?【結論:大手は厳しい】
概要:現役ゲームプランナーの実体験から「ゲーム業界の就職難易度」について紹介!

 

 

 

プロフィール:わたなべ りょう 

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▼略歴
・明治大学政治経済学部卒

・株式会社カプコンに4年半勤務

・ゲームプランナー/アクションプランナー

・フリーランスとして独立

・特技は「テコンドー」「カポエイラ」

 

▼制作実績

・モンスターハンター ライズ

・モンスターハンター エクスプロア

・小説「LANCASTER《ランカスター》」

 

 

ゲーム業界への就職は難しいのか?

 

ぶっちゃけ、有名大手ゲーム会社は難しいです。

 

理由は、以下の通りです。

 

 

倍率が異様に高い

 

求められるレベルが高い

 

選考回数が多い

 

 

実体験から言えば、こんな感じですね。

 

1個ずつ解説します。

 

  

 

 

理由1:大手ゲーム会社は倍率が異様に高いため

 

正直、詳しい倍率までは分からないです。

 

ただ、実際に各ゲーム会社の採用試験を受けてきた経験から言えば、少なくとも100倍以上はあると思っています。

 

根拠は、以下の通りです。

 

 

ぶっちゃけ、大手ゲーム会社の採用倍率は数百倍くらいあるんじゃないかなと思います。

 

昔、就職活動をしていた頃、1回につき50席くらい用意されている説明会が2週間ぜんぶ埋まっているみたいなことがあったので。例えば、こんな感じですね。

 

6/1 12:00~ 満席
6/2 12:00~ 満席
6/3 12:00~ 満席

 

 

有名大手ゲーム会社になると外国からも志望者が集まる

 

実際、カプコンにいた頃は、外国からの志望者もよく見かけました。

 

海外の大学を卒業して、日本のゲーム会社に来るパターンは別に珍しい光景ではないです。

 

知り合いの中にも海外から来た方はいます。

 

 

 

国内は北海道~沖縄まで全国から集まる

 

沖縄・北海道から都内のゲーム会社に来るパターンも別に珍しくないです。

 

「面接のために夜行バスで来ました」とかもよく見かけます。

 

 

 

こんな感じで、全国/海外から応募者が集まるので、やっぱり倍率は高くなってしまいますね。

 

 

 

 

理由2:大手ゲーム会社は求められるレベルが高い

 

ゲーム会社では、エントリーシートだけではなく、ポートフォリオの提出も求められます。

 

ポートフォリオは、一般的には、現場の開発者が審査をします。

 

ぶっちゃけ、志望者の数が多いため、けっこう厳しめに見て落とす必要があります。

 

 

10作品中、2~3作品が通過するイメージ

 

例えば、こんな感じです。

 

 

 

人事部「ゲームプランナー志望者10人の企画書を見てください。良いと思った企画書を2~3個ほど教えてください」

 

ゲームプランナー「コレとコレが良かったですね」

 

 

 

大体こんな感じですね。

 

ほかの職種志望者も大体こんな感じに絞られていくと思います。

 

尚、企画の立て方を勉強したい人は『ゲームプランナー入門』を見ればOKです。

 

 

通過する作品のレベルはけっこう高い

 

例えば、こんな感じです。

 

 

コンテストにて受賞実績がある作品

 

アニメ制作会社/ゲーム会社にて実際に納品した作品

 

 

もちろん、全部が全部そういった作品ではないです。

 

でも、通過する作品は、どれもそれなりにレベルが高いと感じます。 

 

 

 

理由3:大手ゲーム会社は選考回数が多い

 

ぶっちゃけ、多すぎですね。

 

大手ゲーム会社の選考の流れは、大体こんな感じになっているはずです。 

 

 

 

エントリーシート提出+WEBテスト

 

ポートフォリオ提出or課題作品提出

 

1次面接

 

2次面接

 

最終面接

 

 

 

会社によって、回数に差はあれど、少なくとも2~3回は面接があるはずです。

 

実際、就職活動をしていた頃、1社につき、それくらい面接をしていました。

 

場合によっては、4次面接まですることもありました。

 

 

 

選考があればあるほど難易度は上がっていく

 

なぜなら、面接官によって重視する点が違うためです。

 

2次面接、3次面接までは反応が良かったのに、最終面接の役員面接になった途端、急に反応が悪くなるとかもザラです。

 

だから、選考はあればあるほど、難しくなっていきます。

 

 

実際、学生時代、それまでの面接は反応が良かったのに、役員面接になった途端、急に反応が悪くなって落ちた経験があります。

 

選考回数が多い会社は、こういった事があるので、本当に難しいです。

 

  

 

結論:大手ゲーム会社の就職難易度は高い

 

理由としては、先ほど見てもらった通りです。

 

 

倍率が異様に高い

 

求められるレベルが高い

 

選考回数が多い

 

 

でも、ぶっちゃけ、そこまで悲観する必要はないと思います。 

 

 

 

ゲーム業界への就職は以前よりもしやすくなっている

 

理由は、以下の通りです。

 

 

ゲーム業界は以前よりも就職しやすくなっていると思います。なぜなら、ゲーム業界の市場が拡大してきているからです。例えば、こんな感じですね。

 

・VR
・AR
・スマホゲーム

 

就活していた頃は、ゲームと言えば、家庭用ゲームくらいしかなかったので、今はだいぶチャンスが増えていると思います。

 

 

ベンチャー系のゲーム会社も含めれば、相当チャンスあり

 

フリーランスとして働いていると、色々なゲーム会社からオファーをもらえます。

 

色々なオファーを見て思うけれど、ゲーム会社の数はかなり多いですよ。

 

東京に関して言えば、ゲーム制作の仕事には困らないくらいあります。

 

 

なので、勉強してきたことは無駄になりません。

 

ゲーム業界を中心に就活を続ければ、いい反応をもらえるゲーム会社を見つけられるはずです。

 

 

 

 

大手ゲーム会社は行けたらラッキーくらいでOK

 

ぶっちゃけ、運だと思った方が気楽だと思います。

 

実際、自分は「とりあえず宝くじを引いておくか」くらいの感覚で受けていました。

 

もし落ちても、「別のゲーム会社に行くからいいや」と思っていました。

 

 

「大手を受けつつ、中小も受ける」がイチバン安全だと思います。

 

 

 

 

中小→大手ゲーム会社に転職した方が行きやすいと思う

 

 

ぶっちゃけ、新卒から大手ゲーム会社に就職するより、中小のゲーム会社にて制作実績をつけてから転職した方が大手に入りやすいと思います。

 

実際、中小から大手に転職している人はかなりいるので。

 

どうしても大手に行きたい人は、いちど中小のゲーム会社に行くのもアリかなと思います。

 

 

 

今回は、こんな感じで終わりたいと思います。

 

尚、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、学生の方はぜひ見てください。