概要:現役ゲームプランナーの立場から「失敗しないゲーム会社の選び方」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ホワイトなゲーム会社の選び方①:面談の際に開発現場の雰囲気を聞く
実体験から言って、ぶっちゃけ、イチバン確実な方法としては"面談の際に開発現場の雰囲気を聞く"ですね。
具体的には、以下の通りです。
・「普段はいつ頃みなさん帰ってる感じですか」
・「プロジェクトの配属はどういうふうに決まる感じでしょうか」
・「開発現場の雰囲気ってどんな感じですかね」
といった感じです。
自分の場合、複数の日系大手ゲーム会社で働いてきたので、会話から大体どんな感じの雰囲気か察しています。
面接官の方に聞けば、基本的には素直に話してくれるので、職場を決めるにあたっての参考になりますよ。
職場の雰囲気を聞くのは超大事
自分がここまで開発現場の雰囲気を気にしているのは、働くうえで超重要な要素だからです。
ぶっちゃけ、実際に開発現場で働くようになると分かると思うけれど、開発現場の雰囲気が悪いとマジで働き辛いです。
自分の場合、ゲームプランナーという職業柄、開発現場で相談共有する場面が多いので、なおのこと職場の雰囲気は大事に思っています。
なので、働く前に、会社の雰囲気については聞いておいた方がイイと思います。
会社の雰囲気は、ホームページなんかには載ってないので。
志望するゲーム会社の中に知り合いがいれば、一緒に飲みに行って、話を聞いておくと最高ですね。
いま現在ゲームクリエイターをしていて転職を検討している方は、知り合いにその会社の雰囲気を聞いておくと参考になりますよ。
ホワイトなゲーム会社の選び方②:有価証券報告書を確認しておく
有価証券報告書っていうのは、事業年度ごとに作成する企業内容に関する資料のことです。
上々企業であれば、必ず毎年作成して、ホームページ等にて公開する必要があります。
なんで有価証券報告書が大事なの?
結論から言うと、正確な平均年収が分かるからです。
有価証券報告書には、企業の事業状況のほか、財務表などが掲載されています。
そのため、有価証券報告書を見れば、毎年最新の平均年収を確認することができます。
例えば、以下の通りです。
任天堂の平均年収
引用元:任天堂HP 有価証券報告書より
任天堂の場合、2020年度の平均年収は971万円になっていることが分かります。
平均年齢は、39.6歳とのことです。
有価証券報告書には虚偽の記載は一切できないため、確実な情報となります。
なので、志望する会社の平均年収を知りたい場合は、有価証券報告書を覗いておくといいですよ。
基本的には、自分の年収は、その企業の平均年収に収束していくことになるので。
今まで複数の日系大手ゲーム会社にて働いてきたけれど、大体そんな感じでしたね。
ホワイトなゲーム会社の選び方③:自分の好きなジャンルを作っているか
「志望するゲーム会社が自分の好きなジャンルのゲームを作っているかどうか」って意外と軽視されやすい部分だけれど、開発者にとってはかなり重要な要素だと思っています。
なぜなら、モチベーションに大きく関わるからですね。
例えば、アクションゲームが好きな人が恋愛シュミレーションゲームのプロジェクトに配属されても、やっぱりキツイと思います。
好きなジャンルのゲームを作っているゲーム会社を選んだ方がいい
アクションゲームが好きなら、アクションゲームを作っている会社に。
恋愛シュミレーションゲームが好きなら、恋愛シュミレーションゲームを作っている会社に。
実体験から言って、そっちの方が長続きしやすいですよ。
作るゲームでキャリアも変わる
思っている以上に「どういうゲームを作るか」というのは重要です。
なぜなら、その後のキャリアにも大きな影響があるからです。
どういうことかと言うと、"どういうゲームを作ってきたかでその後の仕事の幅が変わる"ということです。
例えば、自分と同じようにアクションゲームを中心に開発してきたゲームクリエイターであれば、その後もアクションゲームに関する仕事のオファーが多くなるといった感じです。
ただ、新人の場合、どのプロジェクトに行くかは選べない
アクションゲームを中心に作っているゲーム会社であれば、当然、アクションゲームのプロジェクトに配属される確率は高いです。
でも、新人の場合、どんなプロジェクトに行くかはほとんど選べないです。
なぜなら、適正・能力がまだよく分からないからです。
アクションゲームを中心に作っている会社であっても、シュミレーションゲームのプロジェクトに配属されることもあります。
その辺は認識しておいた方がイイかと思います。
尚、開発者経験者であれば、転職の際、前職の経歴を考慮したプロジェクトに回してもらいやすいです。
自分の場合、モンハン等のアクションゲームのプレイヤー制作をしてきたので、アクションゲームのプロジェクトに回してもらいやすいですね。
転職する際は転職エージェントを使った方が安全
ここからは、転職する際のゲーム会社の選び方です。
実体験から言って、転職する際は転職エージェントを使った方が安全ですね。
理由としては、以下の通りです。
① 自分の条件に合わせた転職案件を見つけて来てくれる
② 複数の転職案件を提案してくれるので比較検討ができる
③ 転職エージェントの方が代わりに年収交渉をしてくれる
実際に転職エージェントを利用してみて思ったメリットとしては、こんな感じですね。
イチバンいいのは、やっぱり年収交渉をしてくれるところです。
面接の際に自分から言うのはなかなか引けると思います。
でも、転職エージェントを使えば、代わりに年収交渉をしてくれるので助かります。
なので、転職エージェントの方が持ってきてくれた転職案件の中から、自分の条件に合った会社を選ぶとイイと思います。
ゲーム業界の転職エージェントってどこを使えばいいの?
【マイナビクリエイター】 が使いやすいですね。
ゲーム業界の転職案件に特化しているので、かなり仕事を見つけやすいですね。
エージェントの方もゲーム業界に詳しいので、頼りになります。
別のゲーム会社に転職するのは不安
- 「別のゲーム会社でやっていけるかな」
- 「別のゲーム会社でも通用するかな」
とかって考えちゃいますよね。分かります。
実際、自分も別のゲームに転職する時は不安だったので。
でも、そんなに心配する必要はないですよ。
転職したところで仕事内容そのものが大きく変わるわけではない
ゲームプランナーならゲームプランナーの仕事をするだけだし、デザイナーならデザイナーの仕事をするだけです。
転職を検討しているなら【マイナビクリエイター】 でエージェントの方に一回条件を伝えて、相談してみるといいですよ。
それでは、今回はこんな感じで終わりたいと思います。
ではではー。