概要:『中世ヨーロッパの照明事情(灯り・電気)』について一挙紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
当ブログは、現役ゲームクリエイターの視点から、 以下情報について発信するブログとなります。
・最新のエンタメ業界に関するニュース
・クリエイターのライフスタイル×ワークスタイル
中世ヨーロッパを舞台とした作品を書きたい方は、以下1冊があると便利だと思います。
- 【創作知識】中世ヨーロッパの照明(灯り・電気)について
- 【創作知識】中世ヨーロッパの雨具について
- 【創作知識】中世ヨーロッパのパジャマについて
- 【創作知識】中世ヨーロッパの靴下について
- 【創作知識】中世ヨーロッパのパンはマズかった(通称、黒パン)
- ダークファンタジー小説「LANCASTER《ランカスター》」
【創作知識】中世ヨーロッパの照明(灯り・電気)について
中世ヨーロッパでは、電気・ガスが登場する前は、主に以下3種類の照明道具を使用していました。
中世ヨーロッパの照明器具①:囲炉裏・暖炉
蝋燭・ランプ等の照明器具を購入する余裕がない庶民は、囲炉裏・暖炉に火を灯して、明かりを得ていました。
尚、11世紀頃までは、屋内に囲炉裏を設置して、使用していました。
12世紀頃には、レンガ造りの暖炉と煙突が登場しました。
中世ヨーロッパの照明器具②:ランプ
ランプとは、植物油・動物油・魚油・鯨油など油が注がれた皿の上に灯心(麻布・綿布でできた細い糸)を載せたもののことです。
魚油・動物油は、一般家庭で使用されました。
しかし、魚油・動物油は、燃焼すると臭いため、貴族には好かれませんでした。
尚、鯨油は、稀少かつ上質なものとされていました。
中世ヨーロッパの照明器具③:松明
松明とは、木の棒に樹脂などに浸した布切れを巻き付けたものです。
中世ヨーロッパの城の内部には、松明を掛けるためのフックがありました。
城内では、しばしば松明が使われることがありました。
しかし、蝋燭とは違って、煤が出るため、城主には嫌われました。
そのため、貴族の方を迎え入れる際は、高価な蝋燭を使用しました。
中世ヨーロッパの照明器具④:蝋燭
蝋燭とは、ウルシ・ハゼノキなどの種子から取り出した脂肪に灯心を刺して固めたものです。
動物性の蝋燭については、一般家庭でも手に入れられました。
しかし、臭いという問題がありました。
そのため、貴族は、ミツバチの蜜でできた蜜蠟を好みました。
【創作知識】中世ヨーロッパの雨具について
雨・嵐の日は、外套(マント)ぐらいしかありませんでした。
外套の呼び方は、様々です。
シュールコー、シクラス、サーコート等々。
【創作知識】中世ヨーロッパのパジャマについて
パジャマというものは、特にありませんでした。
17世紀頃になると、フランスにて、ネグリジェが使用されるようになりました。
それまでは特になかったようです。
【創作知識】中世ヨーロッパの靴下について
現代の靴下の原型は、11世紀頃には既に存在していました。
名前は、ショース(ホーズ)。
ショース(ホーズ)は、つま先から太もも辺りまで丈がある織物のことです。
今で言えば、ストッキングに近いと思います。
【創作知識】中世ヨーロッパのパンはマズかった(通称、黒パン)
中世ヨーロッパでは、ライ麦からできたライ麦パン(黒パン)が庶民の間でよく食べられました。
ライ麦パンは、焼くと黒くなるため、黒パンと言われました。
当時のライ麦パンは、小麦できたパン(白パン)とは違って、硬くてボソボソしていました。
ライ麦パンが多かった理由としては、ライ麦は小麦が育たない痩せた土地でも収穫できるためです。
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