概要:現役ゲームクリエイターの「リアルな1日の流れ」について一挙紹介!
現役ゲームプランナーのわたなべりょうです。
ゲームプランナーとしての制作実績は以下の通りです。
✅代表作
・モンスターハンターライズ
・モンスターハンターエクスプロア
「ゲームクリエイターの1日ってどんな感じなの?」この疑問に対して現役ゲームプランナーとしてリアルに解説していきたいと思います。
本記事はそこそこ長文になってしまっているけれど、それはリアリティがあるからでして、途中つかれたら適度に休んでくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう。
ゲームクリエイターの朝は遅い【9:30~10:00頃 出社】
ゲームクリエイターの朝はほかの業界よりだいぶ遅めでして、基本的に9:30~10:00頃に出社することが多いです。
実際、私がカプコンに勤務していた頃は朝9:30頃に出社していました。
また、現在フリーランスとしてほかの大手ゲーム会社でも働いているけれど、だいたい朝10:00頃に働いている感じです。
金融保険業界だと朝7:00~8:00に出社もザラ
私は元々「明治大学 政治経済学部」というゲーム業界とはてんで関係ないお堅い学部にいたので、周りに金融保険業界の友人がけっこういまして。
そんな友人たちの話を聞くと「朝7:00に出社してるよ」とか「朝8:00に出社してるよ」とか。いかんせんとにかく朝が早い……。
「マジか。ほかの業界の朝ってそんなに早いんだ」と少しカルチャーショックを受けた思い出です。
そう考えると、ゲームクリエイターの朝はだいぶ遅いほうだと思います。
2020年からはリモートワークという働き方も爆誕
緊急事態宣言。これによってゲーム業界に激変が走りました。
それまでは会社に出社してPCをつけてコーヒーを一口ふくんだ後に「よし、今日もやるか」と活きこんで仕事をしたものだったけれど、緊急事態宣言が出された以降はゲーム業界に新しくリモートワークと呼ばれる働き方が爆誕したのです。
これにより、出社せずとも自宅にてゲーム開発をすることができるようになりました。
実際、私はほぼリモートワークにてゲーム開発をおこなっている次第です。
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朝会→ゲーム開発へ【10:00~12:00】
朝10時頃になるとオフィスがザワザワとしだします。朝会の時間です。
朝会についてはほかの会社と同じだと思います。基本的には「開発メンバーの出退勤」等について共有していきます。
例えば、以下の通りです。
✅リーダー「今日はゲームプランナーのA君とデザイナーのBさんが私用のため全休です。以上です。今日もがんばっていきましょう」
だいたいこんな感じです。
もし全体に共有しなければならない事項があれば、この時に軽く話がある程度です。
朝会が終わればいざゲーム開発へ
朝会が終わった後は各自デスクにてゲーム開発を進めていきます。
しかし、ひとえにゲーム開発といっても職種によって仕事はさまざまでして、「3Dモデル制作」「モーション制作」「サウンド制作」等々、それぞれ職種に応じたタスクをこなしていきます。
私はゲームプランナーでして、厳密に言うと、アクションプランナーをしています。
簡単に言うと、『モンスターハンター』にてガンランスやランスといった武器のアクションを企画して組み込んで実際にゲーム内にて遊べるようにするといったような仕事をしています。
つまり、下記動画のように、実際にゲーム内にて各武器を触れるようにするということです。
昼休みは飯を求めて戦場へ【12:00~13:00】
昼休憩はだいたい1時間です。そこはほかの会社とあまり変わらないですね。
ゲーム会社は基本的に都会にあるので飯処を見つけるのには苦労しません。
しかし、昼休憩の時間帯のオフィス街はごった返しているので、チンタラしていると飯にありつけないので要注意です。
特に人気店のごった返しぶりは異常でして、さながらライトノベル『ベン・トー』的な雰囲気となっています。
『ベン・トー』は半額弁当を奪いあうという斬新すぎるテーマを売りにしたバトル作品になっていまして、一見ギャグ作品にみえるけれど、実は哲学なんじゃないかと思わせるほど示唆と含蓄に富んだ作品となっています。
ちなみにゲーム会社の社員食堂は面白い
ゲーム会社の中には社員食堂を併設している会社もありまして、これがけっこうおもしろいんですよね。
なぜなら、人気ゲームの世界観をテーマにした料理が出てくるからです。ゲーム好きであれば、楽しめると思いますよ。
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ここでいっかい休憩してもOKです
長文にお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
ここまで読んで疲れた方はいったんコーヒーでも飲んでください。
スマホゲームでもいいですよ。
あ、でも、ブログに戻ってきてくださいよΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)
ゲーム開発&ミーティング【13:00~18:00】
さて、午後です。
とはいえ、午後になったからと言って、なにか特別な事をするかというとそんなことはないです。午前と同じようにゲーム開発を進めていくだけです。
しかし、午後になるとミーティングが増えていきます。特にゲームプランナーは顕著です。
スケジュール帳を開くと、こんな感じでミーティングの予約でずっしりなんてことも。
✅14:00~15:00 今後のアクションについて
✅15:00~16:00 プロモーションについて
✅16:00~18:00 課金について
ということで、午後はゲーム開発を進めつつミーティングの時間になったらミーティングに出席するといった感じでして、気づけば辺りがすっかり暗くなっていることもままあります。
アイスコーヒーを買いに外に出ていったら「うわ、もう真っ暗」なんてこともあったけ。
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魔の残業タイム突入【18:00~22:00】
ゲーム会社というと、よく漫画・ドラマにて深夜残業して忙しそうにしているゲームクリエイターの姿が描かれかちだけど、実際は毎日そんなに忙しいわけではないですよ。
鬼のように忙しい時期はある程度きまっていまして、以下の通りです。
・大型アップデート前
・試作発表前
・ゲームソフト発売前
上記期間は忙しくなりがちでして、場合によっては残業が続くことも出てくる感じです。
それこそ朝まで電気が点いているなんてこともザラです。
実際、私も深夜までデスクワークしていて、気づいたら広いオフィスに一人になっていたなんてこともありました。
話かわるけれど、広くて暗い伽藍洞になったオフィスに一人でいるのはちょっと怖くなりませんか? あんまり共感を得られるシチュエーションではないかも……失礼いたしました。
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ゲームクリエイターの1日の流れについてまとめる
さて、最後にゲームクリエイターの1日の流れについてまとめると、だいたい以下の通りになります。
✅9:30~10:00 出社(リモートワーク)
✅10:00~12:00 ゲーム開発
✅12:00~13:00 昼休憩
✅14:00~18:00 ゲーム開発&ミーティング
✅18:00~ 場合によっては残業
ゲームクリエイターといっても、さまざまな職種があるので一概にはまとめ辛いところだけれど、だいたいゲームクリエイターの1日は大体こんな感じだと思います。
実際にゲームプランナーとして働いているので、そこそこ確度はあるんじゃないかなと思います。
尚、ゲーム業界に興味がある就活生の方に向けて「ゲーム会社ってこんな感じだよ」という本を作成したので、興味があれば参考にしてみてください。
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