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【実体験】ゲームプランナーは残業が多いのか?←時期による

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概要:現役ゲームプランナーの立場から「ゲームプランナーは残業が多いのか」について解説! 

 

 

現役ゲームプランナーのわたなべりょうです。


 

ゲームプランナーとしての制作実績は以下の通りです。

 

代表作

・モンスターハンターライズ

・モンスターハンターエクスプロア

プロフィール詳細

 

 

現役ゲームプランナーとして「ゲームプランナーは残業が多いのか?」という疑問に対して答えていきたいと思います。

 

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

 

 

 

ゲームプランナーは残業が多いのか?

 

結論から言えば「時期による」感じです。

 

ゲームプランナーっていうと「マジ激務そう……」「帰れなさそう……」「ブラックだろ……」って思われるかもしれないけれど、別に毎日忙しい訳ではないですよ。

 

忙しい時期は以下の通りです。

 

 

 

・大型アップデート前

 

・試作発表前

 

・ゲームソフト発売前

 

 

 

上記期間は忙しくなりがちでして、場合によっては残業が続くことも出てくる感じです。

 

それでは、1個ずつ解説していきます。

 

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大型アップデート前は忙しい

 

大型アップデートとは、簡単に言えば、大量の新規実装物がリリースされるバージョンアップデートのことです。

 

例えば、よくプレイしているゲームにてこんなアップデート情報を見かけませんか?

 

 

 

 

新モンスター登場!

 

新武器登場!

 

新ステージ登場!

 

新ストーリー追加!

 

新クエスト追加!

 

 

 

このように、一回のアップデートにつき大量の新規実装が伴う大型アップデートのリリース前は鬼のように忙しいです。

 

具体的に言うと「〇周年記念アップデート!」はヤバイということです。

 

 

じゃあ、実際どんな感じで忙しくなるのか?

 

例えば『スプラトゥーン』に新武器が実装される大型アップデートがあるとしましょう。

 

この場合、新武器アクションを担当するゲームプランナー、つまり、私のようなゲームプランナーは大型アップデートのリリースまでに下記作業をこなさなければなりません。

 

 

① 企画書作成

 

② 仕様書作成

 

③ 各種発注(プログラム、デザイン、サウンド等)

 

④ バランス調整(他武器と遜色ないようにする)

 

⑤ テストプレイ(不具合確認、クオリティチェック)

 

⑥ バグ修正

 

 

文章にすると簡単そうに見えるかもしれないけれど、これが凄まじい作業量でして。

 

なにせ資料を書くところから始まって、実際にゲーム内にて遊べるようにしなければいけないので。

 

作業の進捗状況にもよるけれど、場合によっては「深夜残業」「休日出勤」もしなければなりません。

 

とはいえ、ゲームプランナーに限った話ではなく、大型アップデート前は基本的に全員忙しくなりがちです。

 

 

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試作発表前も忙しい

 

新しいゲームを開発する際には「試作期間」と呼ばれるフェーズがあります。

 

簡単に言えば、ゲーム性をテストするための試験用ゲームの開発期間のことです。

 

この試験用のゲームを通じて様々な技術検証をおこないつつ新規ゲームの方向性を探っていくわけです。

 

そして、ある程度「方向性」「遊び方」が確認できるようになると、社内向けに試作用ゲームソフトのプレゼンをします。

 

端的に言えば、社長・役員に試作用のゲームソフトを遊んでもらって「ゲームとして売り物になるかどうか判断してもらう」ということです。

 

 

✅社長・役員「このゲーム微妙だね……」→プロジェクト終了

 

✅社長・役員「いいね。これでいこう」→本開発へ

 

 

社長・役員からゴーサインが出れば、予算が下りまして、本開発に向けて「人材」「機材」を揃えてゴリゴリ開発をすすめていくことができます。

 

一方、面白くないと判断されれば、予算は下りずジ・エンド。プロジェクトは終了となりゲームが世の中に出ることもありません。

 

つまり、この試作発表は開発者にとって生死わかれる一大イベントとなっているわけでして、とうぜん我々開発者も試作発表前になると修羅のようにクオリティアップに努めなければなりません。

 

試作発表前になると残業が続くこともしばしばです。私もよく残業したっけ(´・ω・`).;:…(´・ω...:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..

 

 

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ゲームソフト発売前も忙しい

 

これは想像しやすいかもしれませんね。ゲームソフトの発売前も忙しいです。

 

なぜなら、ゲームソフトとして発売するにあたってバグが残ったままにしておく訳にはいかないからです。

 

 

でも、ゲームソフトの発売前にそんなにバグってあるの?

 

いや、めちゃくちゃあります。

 

最近よく街中にインドカレー屋を見かけるのですが、それくらいめちゃくちゃあります。

 

しかし、そこは気合と根性です。発売日までに1個ずつバグ修正をしていくわけですが、1個修正するとまた別のバグが生まれるというさながらエンドレスエイトが待ち構えているわけです。

 

それゆえに、ゲームソフトの発売前も鬼のように忙しく働かざるをえません。

 

 

 

で結局、ゲームプランナーって残業多いの?

 

はい。ということで、まとめると「時期による」といった感じです。

 

とりあえず下記期間はヤバイと思ってもらえればOKです。

 

 

 

・大型アップデート前

 

・試作発表前

 

・ゲームソフト販売前

 

 

 

いつもはこんな感じでTwitterでつぶやいているけれども、

 

上記期間はこんなツイートすらもできなくなるくらい忙しくなりますよ。

 

尚、ゲーム業界に興味がある就活生の方に向けて「ゲーム会社ってこんな感じだよ」という本を作成したので、興味があれば参考にしてみてください。

 

「Kindle Unlimited 1カ月間お試し体験」を利用すれば無料にて読めるので、お試し体験を利用した方がコスパいいかもです。

 

 

 

一方、ゲームプランナーの技術について勉強したい方は以下書籍がオススメです。

 

 

 

 

 

 

とはいえ、平時はほぼ残業なし


忙しい時は限定的です。多忙を乗り越えると、今度は恐ろしいくらいの平穏が訪れます。

 

つまり「大型アップデート」「ゲームソフトの発売」「試作発表」等がなければ、平日はきわめて平穏であり、まるで波の立たない静かな湖畔のようなものです。

 

「ゲームプランナーって忙しそう……」って思った方は安心してください。別にいつも忙しいっていうわけではないので。

 

平時は定時帰りしている私が言うので、だいたいそんなものと思ってもらえればOKです。

 

 

 

 

 

一方、恒常的に長時間残業が続いている場合は転職しよう

 

さすがに恒常的に長時間残業が続いているのはヤバイと思います。

 

もし、いまゲームクリエイターとして働いていて、日常的に長時間残業が続いているのであれば、サクっと離れて別のゲーム会社に行った方がいいと思います。

 

幸い、ゲーム業界は流動性が高い業界になるので、実務経験があれば次の職場はけっこうすぐに見つかるものです。


ゲーム系の転職サービスは【マイナビクリエイター】 でOKです。

 

ゲーム系の求人が多いし、何よりエージェントが相談に乗って、いろいろとサポートしてくれるので。

では、今回はこのへんで。