概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲーム業界の年収の実態」について紹介!
現役ゲームプランナーのわたなべりょうです。
ゲームプランナーとしての制作実績は以下の通りです。
✅代表作
・モンスターハンターライズ
・モンスターハンターエクスプロア
「ゲーム業界って年収低いの?」この疑問に対して現役ゲームプランナーとしてリアルに解説していきたいと思います。
ゲーム業界は年収が低いのか?
実体験から言えば、ゲーム業界の年収はそこまで低いものではないと思います。
理由は以下の通りです。
① むしろ大手ゲーム会社の平均年収は高い
② 制作実績を積めば年収が高くなる
③ 独立によって年収アップも見込める
上記理由からゲーム業界の年収は決して低いものではないと感じています。
それでは、1個ずつ解説していきます。
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むしろ大手ゲーム会社の平均年収は高い
「そもそもサラリーマンの平均年収ってどれくらいなの?」そう思って、国税庁のホームページに記載されている「日本の平均給与」について調べてみました。
結果は以下の通りです。
サラリーマンの平均年収は464万8000円
引用元:国税庁
✅平均年齢:42.6歳
✅平均勤続年数:11.9年
✅平均年収 464万8000円
国税庁の発表によれば、平均年齢42歳にて年収460万が一般的といえます。
そう考えると大手ゲーム会社の年収は高い
私は今までカプコンなど複数の日系大手ゲーム会社にて働いてきたけれど、大手ゲーム会社の年収はそれなりに高いと思います。
論より証拠ということで、上場大手ゲーム会社が発行する有価証券報告書に記載されている平均年収について調べてみました。
ソースは有価証券報告書になるので確度はかなり高いと思います。
大手ゲーム会社の平均年収は以下の通りです。
任天堂:平均年収971万405円(平均年齢 39.6)
DeNA:平均年収821万8000円(平均年齢 36.1)
サイバーエージェント:平均年収733万6000円(平均年齢 33.2)
コーエーテクモHD:平均年収633万5499円(平均年齢 37.1)
参考資料:2021年 有価証券報告書
日本人の平均年収が42歳時点にて460万円ということを考えれば、大手ゲーム会社の年収はやはり高いと思います。
実際、私もいまゲームクリエイターとして働いているけれど、年齢のわりにはだいぶ高い報酬を頂けています。
ちなみにゲームディレクター/プロデューサーになるとさらに年収が上がりまして、大規模ゲームの場合は基本的に1本は超えます。
もっとも、ゲームディレクター枠とプロデューサー枠はかなり少ないので、なろうと思ってもなるのは難しいので、あまり参考にはならないかもです。
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ゲーム業界は制作実績を積めば年収が上がる
少し矛盾する話にはなるかもしれないけれど、「大手ゲーム会社の年収は高い」と言っても、新人の頃から高いわけではないので注意してください。
スキルを身につけて制作実績を積んで成果を出せるようになることで年収も高くなっていきます。
つまり、早い話「私は今まで〇〇と〇〇というゲームの開発に携わっていました。そのゲームの〇〇を担当していました」といった感じで制作実績と実務経験が増えていくことで年収も増えていく構造になっているということです。
ペーペーの新人の頃から高給ということは基本的にはないです。でも、スキルが高ければ、収入もポンポンと上がっていきやすいのはあります。
転職によって年収アップ増も狙える
ゲームクリエイターとしての実務経験がそこそこ長くなってくれば、転職によって一気に年収を上げることも可能です。
ゲーム業界は常に人手不足でして、開発現場としてはすぐに戦力になる経験者を欲しいというところが本音です。
実際、都内では、さまざまなゲーム会社が中途採用の募集をおこなっていまして、経験者の引き抜き合戦が日夜繰り広げられているのが現状です。
そのため、当然、開発経験者に提示されるオファー額も魅力的なものになっていまして、そこそこ実務経験があれば、年収が一気に数百万円アップすることもザラです。
実際、私もカプコンから別のゲーム会社に転職しようとした際、前職よりオファー額が数百万円高かった記憶です。
もしいまゲームクリエイターとして働いていて転職に興味がある方は一回相談してみるといいかもです。どれくらいのオファー額になるか分かるので。
ゲーム業界の転職サイトは【マイナビクリエイター】 を使っておけばOKです。
ゲームクリエイターなら独立して年収アップも見込める
実務経験がそこそこあれば、フリーランスのゲームクリエイターに転向することも可能です。
実際、私もカプコンを退職してからはフリーランスのゲームプランナーとして働いています。
しかし、気になるのは「フリーランスのゲームクリエイターってどんなメリットがあるの?」ってところだと思います。
フリーランスの場合は単価交渉ができる
フリーランスのゲームクリエイターの一番のメリットは「単価交渉ができる」という点だと思います。ここが会社員とは違う点だと思います。
簡単に言えば、企業からのゲーム開発の依頼に対していくら欲しいか相談できるということです。
そのため、なるべく希望額に近いカタチにて働けるので個人的にはけっこう満足しています。
フリーランスのゲームクリエイターに興味がある方は一度レバテック に会員登録して、エージェントの方に相談してみるといいと思います。
フリーランスのゲームクリエイターに特化したサービスになるので。
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但し新人ゲームクリエイターの下積み時代は薄給
ゲーム業界の年収は決して悪くないと思っているけれど、新卒1~3年目くらいまではそこまで年収が高くなることはないと思います。
新卒1~3年目だと基本的には先輩のアシスタントとして立ち回る感じになると思います。
本人がメインとして業務をこなせるようになって仕事がドンドン来るようになれば、実績に応じて収入もドンドン増えていくけれど、新人の頃はなかなかメインを任せられることはないと思います。
だから、新人時代から高給っていうことはほぼないです。
結論:ゲーム業界の年収は決して低くない
最後にもう一度まとめると、ゲーム業界の年収はそこまで低いものではないと思います。
理由は先ほど見た通りです。
① 大手ゲーム会社の平均年収はむしろ高い
② 制作実績を積めば年収が高くなる
③ 独立によって年収UPも見込める
上記理由からゲーム業界の年収は決して低いものではないと思っています。
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尚、ゲーム業界に興味がある就活生の方に向けて「ゲーム会社ってこんな感じだよ」という本を作成したので、興味があれば参考にしてみてください。
「Kindle Unlimited 1カ月間お試し体験」を利用すれば無料にて読めるので、お試し体験を利用した方がコスパいいかもです。
ということで、今回はこんな感じで終わりたいと思います。ありがとうございました。