概要:現役ゲームプランナーの実体験から「ゲーム業界の年収の実態」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
ゲーム業界は年収が低いのか?
実体験から言えば、ぶっちゃけ、そうでもないと思っています。
理由は、3つです。
①むしろ大手ゲーム会社の平均年収は高め
②制作実績を積めば、年収を上げやすい
③独立して年収を上げることも可能
大体こんな感じです。
ちょっと1個ずつ解説します。
尚、ゲームクリエイターの働き方について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
むしろ大手ゲーム会社の平均年収は高め
実際、幾つかの大手ゲーム会社にて働いてきたけれど、比較的に高い方だったと思います。
一般サラリーマンの平均年収は465万円
国税庁の発表によれば、以下の通りです。
- 平均年齢 42.6歳
- 平均勤続年数 11.9年
- 平均年収 465万円
平均年齢42歳で、だいたい年収460万くらいみたいですね。
そう考えると大手ゲーム会社の年収は高い方だと思う
自分の場合、新卒3~4年くらいでこんな感じの年収でした。
ちなみに、各ゲーム会社の平均年収も調べてみました。
ソースは、有価証券報告書なので確実です。
任天堂:平均年収971万405円(平均年齢 39.6)
DeNA:平均年収821万8000円(平均年齢 36.1)
サイバーエージェント:平均年収733万6000円(平均年齢 33.2)
コーエーテクモHD:平均年収633万5499円(平均年齢 37.1)
けっこう高いですよね。
任天堂がトップクラスに高いのは有名だと思います。
でも、ほかの大手ゲーム会社もけっこう高い方だと思います。
ゲームのディレクター/プロデューサーになると更に年収が上がる
「ディレクター」「プロデューサー」は、開発現場におけるトップです。
大規模ゲーム開発の担当の場合、普通に1本を超えるはずです。
もっとも、ディレクター枠とプロデューサー枠はかなり少ないので、なろうと思っても難しいですね。
尚、ゲーム会社の選び方について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
ゲーム業界は制作実績を積めば、年収を上げやすい
ゲーム業界のイイ所は、制作実績が評価される点だと思います。
基本的には、ゲームを作っていけばいくほど、評価されやすいです。
有名タイトルであれば、なおさら評価されやすいと感じます。
別のゲーム会社に転職した際に年収が上がりやすい
そこそこゲームの制作実績を積んでから転職すると、年収の提示額がけっこう跳ね上がります。
実体験で言えば、数百万単位で上がります。
年収500万→年収700万とかも普通にありますね。
もちろん、一つのゲーム会社にいても年収は上がる
普通に勤務していれば、年収も上がっていきます。
実際、カプコンにいた頃も毎年上がっていたので。
ただ、昇給の幅自体は、そこまで大きくはならないかなと思います。
ぶっちゃけ、ある程度の制作実績があれば、転職した方が年収は上げやすいですね。
とはいえ、別のゲーム会社に転職するのは不安
分かります。実際、自分も初めて転職する際は不安だったので。
「本当に別のゲーム会社でやっていけるのかな……」って。
でも、今まで別のゲーム会社でやってこれたなら、マジで問題ないです。
案外、外に出てみれば、やっていけることに気づけると思います。
転職する際はエージェントを使った方が良い
自分のスキルに合った企業を紹介してくれたり、年収交渉してくれたりするので。
自分が利用して良かったのは【マイナビクリエイター】 です。
ゲーム業界に特化しているので、とにかく求人が多いです。
また、ゲーム業界に精通しているエージェントが多いので、適切なアドバイスが貰えて助かりました。
興味がある方は、一度相談だけでもしてみると、選択肢が広がるかなと思います。
ゲームクリエイターなら独立して年収を上げることも可能
リアルな所感としては、こんな感じです。
ぶっちゃけ、クリエイターは制作実績とスキルを身につけてしまえば、ゆくゆく独立することは【可能】だと思います。
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) July 22, 2021
実際、自分もカプコンを辞めた後は、ずっとフリーランスとして独立して働けているので。
毎日コツコツと作業をしながらスキルを伸ばしていけば、独立しても仕事はあると思います。
ぶっちゃけ、クリエイターは制作実績とスキルを身につけてしまえば、ゆくゆく独立することは【可能】だと思います。
実際、自分もカプコンを辞めた後は、ずっとフリーランスとして独立して働けているので。
毎日コツコツと作業をしながらスキルを伸ばしていけば、独立しても仕事はあると思います。
フリーランスの場合は単価交渉ができる
ここが会社員とは違う点かなと思います。
つまり、企業から依頼して貰った「ゲーム制作」について"幾らで引き受けるか"を交渉できるということです。
スキルと制作実績があれば、単価も高くできます。
例えば、こんな感じです。
- A社 ゲーム制作の案件:月単価(提示額)60万円→70万円(交渉後)
単価交渉ができるので希望どおりの収入を得やすい
ここら辺はフリーランスならではのメリットかなと思います。
興味がある方は一度レバテック に会員登録して、エージェントの方に相談してみるといいですよ。
フリーランスのゲームクリエイターに特化したサービスになるので、フリーランスのゲーム案件が多いです。
関連記事:【本音】フリーランスのゲームクリエイターという働き方
とはいえ、新人ゲームクリエイターの下積み時代は薄給かも
これは、少し悲しいお知らせかもです。
ぶっちゃけ、未経験1~3年目くらいの間は、そこまで年収が高くなることはないです。
なぜなら、まだ勉強させて貰っている立場だからです。
ゲームのメインを担当する機会は、ほぼないはずです。
なので、新人時代は、ちょっと生活がキツイかもです。
実際、ド新人の頃は、光熱費こみで家賃3万のボロアパートとかに住んでいたので。
もっとも、自分の場合、借家にお金を掛けることが嫌だったっていう要素も大きかったですが。
大手ゲーム会社であれば、そこまで年収は気にしなくてOK
スキルと制作実績が身に付けば、収入は自然と上がっていくので。
それより大事なことは、 勉強ですね。
学生/未経験ならゲーム開発について勉強しておこう
ゲーム会社をめざすのであれば、下記いずれかの分野は勉強しておいた方が良いです。
・企画
・デザイン
・プログラミング
・サウンド
進路に迷っている場合は、「大学「専門学校」それぞれの学科の説明を聞いて、自分に合っている方を選べば良いと思います。
専門学校であれば、アミューズメントメディア総合学院 が良いですね。
ゲーム業界の中でも出身者が多いので。
学費/カリキュラムについて興味がある方は、説明会または資料請求をして調べてみるといいですよ。
尚、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、学生の方はぜひ見てください。