概要:現役ゲームクリエイターの視点から「ゲームクリエイターはやめとけ」と親に反対された際の考え方について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
Twitterアカウント
わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) | Twitter
「ゲームクリエイターはやめとけ」と親に反対されたら
進路を決める時に「ゲームクリエイターになる」と言った際、周囲から反対されることがあるかと思います。
実際、自分の場合で言えば、大学生の頃に友人に反対されたことがあります。
友人「ゲーム業界は不安定そうだからやめとけば? 金融業界とかの方が安定してるよ」
ぶっちゃけ、自分の場合、反対意見はどうでも良いと思っていました。
何事においても「一旦、試してみてから続けるか辞めるか決めればいい」と思っているので、特に心配していませんでした。
何事もやってみないと分からない
ゲームクリエイターという働き方が自分に向いているかどうかは、「実際に現場に立ってゲーム制作をしてみないと分からない」と思います。
実際にゲームクリエイターとして働いてみて、おもしろいと思えば、そのまま続ければいいと思います。
おもしろくなければ、また別の道を探せばいいです。
「ゲームクリエイターはやめとけ」と親が反対する理由
「ゲームクリエイターは不安定そう」と思われているのかもしれません。
でも、周囲もゲームクリエイターという働き方についてはよく分かっていない場合がほとんどだと思います。
ゲームクリエイターも会社員です。普通に暮らしていける
ゲームクリエイターと言っても、雇用形態としては普通のサラリーマンと同じです。
当然、「給与」「休暇」も保証されています。
また、中堅大手ゲーム会社であれば、基本的には「ボーナス」も出ています。
ゲーム業界だから不安定ということはない
「菓子メーカー」「飲料メーカー」とかと同じです。
作る物が違うだけです。
ゲームクリエイターの場合は「ゲームを作って生計を立てる」というだけです。
ゲーム業界は年平均成長率10%以上の成長産業
ゲーム業界は、成長発展が著しい成長分野です。
現状で言えば、そんなに心配する必要はないかと思われます。
以下ソースです。
2018年:13兆1774億円
2019年:15兆6898億円
2020年:18兆3758億円(見通し)
※参考文献①:ファミ通ゲーム白書2020
※参考文献②:グローバルゲームマーケットレポート2020
「ゲーム業界は不安定そうだからやめとけ」←そもそも安定はどこにもない
個人的には、「安定」というのはないと思っています。
なぜなら、本当に安定というものがあれば、最強の国家「ローマ帝国」が滅ぶこともなかったと思います。
また、絶大な力を持つ王様たちも玉座から引きずり降ろされることはなかったでしょう。
数年後には何がどうなっているか分からないVUCAの時代
現代は、VUCA(ブーカ)の時代と言われています。
VUCA(ブーカ)とは、以下の頭文字を並べた造語です。
- Volatility(変動性)
- Uncertainty(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性)
つまり、変化が激しい現在において、将来の予測が困難な時代ということです。
個人的には、予測が困難な以上、「好きな事を極めていく」が個人レベルで言えば重要になってくるかと思っています。
「ユーチューバー」「インスタグラマー」といった新しい働き方も元々は「好きなこと」が根底にあって発展していったと感じています。
ゲーム業界で働いてみて改めて思うけど「ゲーム業界は楽しい」
新卒からずっとゲームプランナーとして働いています。
ぶっちゃけ、ゲーム制作はぜんぜん飽きないです。
今でも新しいゲームを作る度にワクワクします。
どうせ働くなら「ワクワクする所」で働いた方が長く続くと思う
学生時代の頃、バイトとかはすぐに辞めていました。
いま思えば、おそらく、どれもワクワクしなかったからだと思います。
でも、こうしてゲームクリエイターが長く続いているのは、「ワクワクする」からだと思っています。
なので、個人的には、「実際に働いている自分の姿を想像して、楽しんでいる様子を想像できる業界を目指す」が良いと思っています。
ゲームクリエイターに少しでも興味があるなら行動しよう
まずは、情報を集めるところからだと思います。
自分の場合は、進路を決める際にとりあえず色々な所に資料請求をしまくっていました。
実際に見に行って話を聞いて、進路を決めた方が安全だと思います。
ゲーム制作について専門的に学びたいなら、専門学校が良いかと思います。
プログラミングに興味があれば、学校または仕事をしながらプログラミングスクールで学ぶのもアリかなと思います。
おわりに:ワクワクすることを仕事にした方が楽しい
ゲームが好きなら、ゲーム業界は楽しめるはずです。
制作活動が好きなら、もっと楽しいはずです。
自分は未だにゲーム制作を楽しめています。
ということで、今回はこんな感じで終わりたいと思います。
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