概要:現役ゲームプランナーの視点から「ゲームクリエイターの将来性」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
Twitterアカウント
わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) | Twitter
ゲームクリエイターの将来性は
結論は「今後も需要は増えていく」です。
理由は、以下の通りです。
①世界のゲーム市場は年々拡大しているため
②ゲーム会社が増えてきているため
③ゲーム業界は人材不足が続いているため
④AIに代替され辛いため
大体こんな感じだと思います。
実体験も織り交ぜつつ、1個ずつ解説しますね。
ゲームクリエイターの将来性が良いと思う理由①:世界のゲーム市場は年々拡大しているため
ゲームクリエイターの将来性が明るいと思っている理由は、以下の通りです。
世界のゲームコンテンツ市場の合計売上の推移
2018年:13兆1774億円
2019年:15兆6898億円
2020年:18兆3758億円(見通し)
※参考文献①:ファミ通ゲーム白書2020
※参考文献②:グローバルゲームマーケットレポート2020
年平均成長率10%以上の成長率で市場規模が拡大している感じです。
ぶっちゃけ、相当すごい数字ですよね。
1年で10%以上の成長っていうことは、ざっくり言うと、10年で市場規模が2倍になっている計算です。
国内ゲーム市場についても絶好調
2020年の国内ゲーム産業は、軒並み絶好調でした。
例えば、こんな感じです。
▼2021年3月期決算にて過去最高益を出したゲーム会社一覧
- 任天堂:売上高17589億円、営業利益6406億円、当期純利益4803億円
- コーエーテクモ:売上高603億円、営業利益243億円、当期純利益295億円
- スクエニ:売上高3325億円、営業利益472億円、当期純利益269億円
- カプコン:売上高953億円、営業利益345億円、当期純利益249億円
国内ゲーム市場が絶好調だった理由は、巣ごもり需要ですね。
家で過ごす人が多い年だったので、ゲームの売れ行きも好調でした。
こんな感じで、世界市場だけではなく、国内市場も成長している感じです。
市場規模の拡大=ゲームクリエイターの需要が増える
市場規模が拡大しているっていうことは、当然、現場で働くゲームクリエイターの数もより増えていくはずです。
個人レベルで言えば、求人倍率が上がる感じです。
簡単に言えば、「求職者1人あたりの求人数」が増えるってことです。
なので、今後もゲームクリエイターの需要は増えていくだろうと思っています。
ゲームクリエイターの将来性が良いと思う理由②:ゲーム会社が増えてきているため
ぶっちゃけ、ここ数年の間だけでも、ゲーム会社はかなり増えた印象です。
理由は、新しいテクノロジーの登場ですね。
例えば、こんな感じです。
・VR(仮想現実)
・AR(拡張現実)
・位置情報
・クラウドゲームサービス
最近では、こうしたテクノロジーを取り入れたゲームを作る会社も増えてきました。
例えば、こんな感じですね。
■個人的に気になるクリエイター関連ニュース
— わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) July 1, 2021
・仮想現実ゲームを制作するマイディアレスト社は、9億円を調達
※ミステリーアドベンチャー系のVRゲームを作っている会社
VR系ゲームの制作も面白そうだと思う。自分はスマホゲームと家庭用ゲームの制作がメインだけれども。https://t.co/U91jVTKc0N
■個人的に気になるクリエイター関連ニュース
・仮想現実ゲームを制作するマイディアレスト社は、9億円を調達
※ミステリーアドベンチャー系のVRゲームを作っている会社
VR系ゲームの制作も面白そうだと思う。
自分はスマホゲームと家庭用ゲームの制作がメインだけれども。
ゲーム会社が増える=ゲームクリエイターの需要も増える
ゲーム会社が増えれば、当然、そのぶん求人も増えます。
昔は、ゲーム業界って言うと「家庭用ゲーム」くらいしかなかったけど。
今は、「スマホゲーム」「VR」「AR」など様々なゲーム制作に関われるようになっています。
なので、ゲームクリエイターとして働ける場所は、増えた印象です。
ゲームクリエイターの将来性が良いと思う理由③:ゲーム業界は人材不足が続いているため
ぶっちゃけ、ゲーム業界は常に人が足りていない状態です。
実際、今まで複数の大手ゲーム会社にて働いてきたけれど、ほとんどのプロジェクトで人手が不足していました。
例えば、こんな感じですね。
・大型ゲームのUI担当のゲームプランナーが1人しかいない
・大型ゲームのモデル担当が2人しかいない
こんな感じですね。
本来であれば、2~3人くらい担当者が必要なのに、人手が足りないせいで少数で回しているとかもザラです。
でも、人手が足りないということは仕事があるということ
正直、これって現場に入れるチャンスですよね。
実際、フリーランスのゲームクリエイターとして働いているけれど、ゲーム制作の案件は非常に多いと感じています。
ゲームクリエイターの将来性が良いと思う理由④:AIに代替され辛いため
一般的に言われることとして、クリエイター系の仕事はAIに代替され辛いって言われています。
理由は、AIは新奇性を出すことが苦手だからです。
例えば、こんな感じの仕事は、代替され辛いと言われています。
・デザイナー
・美術家
・文芸家
・企画
上記の職業は、ゼロから新しいオリジナルな物を作る必要があるので、AIでは代替され辛いっていうことが言われてます。
なので、AIの発達によって、ポジションを奪われるといった可能性は少ないと思います。
ゲームクリエイターの将来性を悲観する必要は今のところなし
ぶっちゃけ、ゲーム業界は今後も伸びていくと思います。
なぜなら、今後は個人の余暇の時間が増えるからだと思っています。
リモートワーク等の技術革新で労働時間は減っている
例えば、「ヤフー」「サイボウズ」等のIT企業では、「リアル出社」から「リモートワーク」に完全に切り替えています。
ヤフーに関しては、今後も特に出社する必要はないみたいです。
実際、自分の場合もフリーランスになってからはずっとテレワークで働いています。
テレワーク等のDXの流れは、もはや不可避だと思っています。
そうなれば、出退勤に掛かる時間がなくなるので、個人の時間も増えます。
余暇の時間が増えれば、ゲーム/動画に時間を使う人が多くなってくるはずです。
なので、そこまで心配する必要はないかと思います。
ゲームクリエイターを目指している人は、「しっかり勉強してスキルをつける」でOKです。
学校について迷っている方は、「アミューズメントメディア総合学院」とか有名な学校であれば、特に問題ないはずです。
ということで、今回はこんな感じで終わりたいと思います。
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