概要:現役ゲームプランナーの実体験から「ゲームクリエイターの転職の適性年齢」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスター》」
Twitterアカウント
わたなべ りょう@GamePlanner (@Studio_Creeat) | Twitter
ゲームクリエイターの転職の適性年齢は
結論から言えば、初めて転職するのであれば、30歳前くらいがイチバン最適だと思っています。
理由としては、以下の通りです。
・制作実績がそこそこ積み上がっているため
・制作スキルが身に付いているため
・即戦力として期待されやすいため
・一つの節目になるため
実体験から言えば、大体こんな感じだと思います。
1個ずつ解説します。
ゲームクリエイターの転職の適性年齢が30歳前だと思う理由①:制作実績がそこそこ積み上がっているため
30歳前って言うと、業界歴5~6年目くらいだと思います。
昨今の家庭用ゲームの制作の場合、通常2~3年くらい時間が掛かるはずです。
そう考えると、少なくとも2本くらいはゲームの制作実績があると思います。
自分の場合はフリーランスに転向する前に2本くらいゲームを作った
フリーランスに転向した際の制作実績は、以下の通りでした。
・モンスターハンター エクスプロア
・モンスターハンター ライズ
フリーランスに転向した当時の制作実績は、こんな感じですね。
ちょうど2本くらい商業ゲームを作ったタイミングでした。
スマホゲームと家庭用ゲームどっちも作っていた感じです。
尚、いまはもう少し制作実績が増えています。
1本のゲームの運営歴が長い場合でもOK
制作本数が極端に少ない人もいるかと思います。
オンラインゲームの運営の場合は、長い場合だと4~5年運営しているとかもザラなので。
でも、運営歴が長いのは、それはそれでアピールポイントになるので、気にする必要はないかと思います。
ゲームクリエイターの転職の適性年齢が30歳前だと思う理由②:制作スキルが身に付いているため
業界歴5~6年となると、制作スキルもけっこう付いているはずです。
人によっては、2~3本くらいの商業ゲームを作っていると思います。
正直、ひと通りの制作過程は積んでいると思いますので、他社に行っても特に問題なく働けるはずです。
転職でポジションを上げやすい
業界歴5~6年目となると、中規模程度のプロジェクトであれば、班のリーダーを任されるとかもけっこう見かけます。
転職の際には「ポジション」の話も出てくるので、転職を機にポジションも上げやすいかと思います。
実際、自分が転職活動をしていた際は、他社から「アクションプランナーのリーダー」というポジションを提示されました。
アクションプランナーとしての経歴が長いので。
こんな感じで制作スキルが身に付いていれば、けっこう転職しやすいはずです。
ゲーム会社に転職するのに転職エージェントは必要か?
ぶっちゃけ、使った方が楽ですね。
企業の間に入って、スケジュールを調整してくれたり、年収の交渉をしてくれたり、別の会社を紹介してくれたり。
正直、働きながら一人で転職活動はけっこう身体的にキツイです。
ゲーム系の転職エージェントで実際に使って良かったのは、下記2つですね。
ゲームクリエイターの転職の適性年齢が30歳前だと思う理由③:即戦力として期待されやすいため
業界歴5~6年目となると、もはや新卒のように最初から教育する必要もないです。
即現場での活躍が期待できるので、転職しやすい印象です。
実際、知り合いのゲームクリエイターの方も30歳前後にて転職する方が多かったです。
フリーランスの場合だとゲーム制作の案件が非常に多い
自分の場合で言えば、モンハンシリーズのゲームプランナーをしていたので、色々なゲーム会社からアクションゲームのオファーがけっこう来る感じですね。
フリーランスに興味があれば、フリーランスのゲームクリエイターっていう働き方もアリだと思います。
そもそもゲーム業界は経験者の転職が多い
ゲーム業界は、流動性が高い業界です。
転職エージェントを使えば分かると思いますが、ゲーム制作経験者の求人の数は異常に多いです。
東京であれば、ベンチャー系のゲーム会社の求人も含めれば、更に多くなる感じです。
なので、ぶっちゃけ、経験者であれば、そこまで転職に不安になる必要はないです。
ゲームクリエイターの転職の適性年齢が30歳前だと思う理由④:一つの節目になるため
これについては、気分的なものですね。
とはいえ、「はたち」とか「みそじ」は、ある種の区切りにはなるかと思います。
日本だと、20歳で成人式に出て、大人の仲間入りって感じです。
社会人についても「30歳」っていうのは一つの節目になるかなと考えています。
今までの環境を見直して、新しいことを始めるキッカケにはなるんじゃないかなと。
自分の場合は、「30歳」までには新しい環境に挑戦したいなと思って、フリーランスになった感じでした。
なので、「30歳」を目前にして、働き方・生活・環境を見直してみるっていうのもアリかなと思っています。
新しい環境になると、また新鮮でワクワクしますよ。
もし、いまマンネリ化して日常にワクワクしなくなっているのであれば、働く場所を変える感じが良いかなと思います。
挑戦するなら若い方がいい。モヤモヤしているなら環境を変えよう
「転職できるかな……」と不安になる気持ちは分かります。
ぶっちゃけ、自分も転職する前はそうだったので。
「他社でもやっていけるかな」って。
でも、大丈夫です
今までゲームを作ってきたのであれば、別の会社でも別に問題なく作れますよ。
ゲーム制作の工程自体は、ほとんど変わらないので。
・ゲームプランナーなら企画書作成/仕様書作成/実装/調整/バグチェック
・プログラマーなら実装/バグ修正対応
・デザイナーなら各種デザイン対応/チェックバック対応
・サウンドなら効果音/BGM対応
別のゲーム会社に行ったからと言って、大きく仕事が変わるではないので、そこまで心配する必要はないかと思います。
実際、自分でもやっていけているので。
ということで、今回はこんな感じで終わりたいと思います。
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