概要:現役ゲームプランナーの立場から「ゲームプランナーのプレゼン」について紹介!
プロフィール:わたなべ りょう
▼略歴
・明治大学政治経済学部卒
・株式会社カプコンに4年半勤務
・ゲームプランナー/アクションプランナー
・フリーランスとして独立
・特技は「テコンドー」「カポエイラ」
▼制作実績
・モンスターハンター ライズ
・モンスターハンター エクスプロア
・小説「LANCASTER《ランカスタ?ー》」
そもそもゲームプランナーってプレゼンするの?
結論から言えば、ゲームプランナーになったら日常的に人前にてプレゼンすることになります。
プレゼンの工程は、以下の通りです。
① 企画書/仕様書を作成する
② 関係者のスケジュールを抑えて会議を開く
③ 各セクションに企画書/仕様書の説明をおこなう
ゲームプランナーのプレゼンの流れは、大体こんな感じです。
1個ずつ解説していきます。
ゲームプランナーの1日について興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。
①企画書/仕様書を作成する
プレゼンをするにあたって、まずは資料を作成しなければなりません。
ゲームプランナーが作成する資料は、基本的に下記2種類です。
企画書:どんなことをしたいのかについてまとめた提案書
仕様書:実装するうえで必要となる処理/素材等についてまとめた設計書
正直、企画書と仕様書の違いって分かり辛いですよね?
企画書と仕様書の違いは、簡単に言えば、以下の通りです。
仕様書:”アイテムを実装するうえでどんな処理が必要になるか”をまとめた資料のこと(タイマー処理、コリジョン、エフェクト等)
大体こんな感じです。
基本的には「企画書」「仕様書」を書いた後は、プログラマー/デザイナー/サウンドなど各セクションの方に共有しなければなりません。
そのため、資料を作成した後は会議を設定する感じになります。
関連記事:【現役プランナー】ゲーム開発"企画書と仕様書の違い"
尚、企画書の書き方について興味がある方は、自著も読んでみてください。
② 関係者のスケジュールをおさえて会議を開く
ぶっちゃけ、関係者のスケジュールを抑えるのはけっこう苦労します。
なぜなら、企画内容によっては関係者が複数になるためです。
大規模開発の場合、1つの企画に対して20名近い関係者を呼ぶこともある感じです。
例えば、以下の通りです。
全員のスケジュールを合わせるのはマジで難しい
関係者が20人30人にもなると、スケジュールを取るだけでも一苦労です。
なぜなら、大抵ブッキングしてしまうためです。
また、諸事情から当日に欠席となる方もいるため、その場合は別日に再設定することもある感じです。
スケジュールのおさえは、あまり知られていないけれど、ゲームプランナーの仕事の一つになります。
スケジュールが無事に抑えられたら、ようやくプレゼンです。
関連記事:【実話】ゲームプランナーの仕事で苦労する点【意外と大変】
③ 各セクションに企画書/仕様書の説明をおこなう
基本的には、会議室のプロジェクターに企画書/仕様書を映しながらプレゼンしていく感じになります。
ただ、資料を読み上げるのでは時間が掛かるため、要点だけまとめて伝える必要があります。
要点を伝えて、あとは質疑応答といった感じで回していきます。
慣れていないと場を回すのは難しい
簡単に言っているけれど、慣れてないとけっこう難しいです。
なぜなら「プレゼン」「司会進行」「時間管理」をしなければならないためです。
実際、新人の頃はプレゼンに慣れてなくて、周りの反応を見ずに資料を読み上げてしまっていました。
でも、実際には周りの反応も見ながら説明していかないといけない感じです。
感覚的な話になるため、ちょっと分かり辛いかもです。
ただ、新人の内は基本的に先輩のフォローがあるため、「一人でプレゼンできるかな……」と不安になる必要はそこまでないと思います。
関連記事:【現役が語る】ゲームプランナーに向いている人はこんな人
まとめ
最後にもう一度まとめておきますね。
ゲームプランナーのプレゼンは、だいたい以下の通りです。
① 企画書/仕様書を作成する
② 関係者のスケジュールを抑えて会議を開く
③ 各セクションに企画書/仕様書の説明をおこなう
プレゼンは、ゲームプランナーになったらほぼ確実にしなければならない感じです。
「プレゼンは苦手だ……」というゲームプランナー志望の方は、学生の内に慣れておくといいかなと思います。
下記書籍はプレゼンの参考になるため、ぜひ一度読んでみてください。