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ゲームデザイナー5年目となる綾崎あやめです。 ゲーム業界への就職、クリエイターの生活、創作に役立つ情報について発信します。 © 2020 エンタメスタジオCre-eat

『感情から書く脚本術』から学ぶキャラクターの作り方

『感情から書く脚本術』から学ぶキャラクターの作り方

概要:この記事は『感情から書く脚本術』からキャラクターの作り方について学ぶ記事です。

※記事公開日2019年11月3日(記事更新日2020年4月21日)

 

 

こんにちは、綾崎あやめです。

ゲームデザイナーとして4年間ほどテキスト制作等の業務をしています。


 

小説、漫画、ゲーム等にて、共感を生むキャラクターを作れていますか?

 

この記事を読んだ後は、読者に共感して貰えるキャラクターを作れるようになるはず……!?

 

今回は、僕がゲーム制作の現場で参考にしている以下書籍から、キャラクターの作り方を紹介します。

 

 

  

 

 

キャラクターの作り方①:キャラクターほど重要なものはない

 

物語において、キャラクターほど重要なものはありません。なぜなら、キャラクターのいない所に物語は存在しないからです。

 

私たちは、物語によって、泣いたり喜んだりする訳ではありません。キャラクターによって心を揺れ動かされることで、初めて感動するのです。

 

つまり、物語を作るのは、キャラクターであるということです。

 

 

 

 

 

キャラクターの作り方②:キャラクターを作るために重要な5つの要素

 

キャラクターを作るのに重要な要素は、以下の通りです。

 

 

 

この物語の主役は誰か

(英雄型、普通の人型、負け犬型、罪深き者型)

 

何を求めているのか

(どういった欲求や目標があるのか)

 

なぜ求めているのか

(なぜ、そうした欲求や目標を持っているのか)

 

失敗したらどうなるのか

(もし、その欲求や目標を達成できなかったらどういう代償があるのか)

 

どのように変わるのか

(欲求や目標を達成もしくは失敗を通じてどういう内面的変化があるのか)

 

 

 

以下、一個ずつ詳しく解説していきます。

 

 

 

 

 

キャラクターの作り方③:この物語の主人公は誰か

 

「主人公は誰か」を決めて下さい。なぜなら、読者は、主人公の視点を通じて、物語を経験するためです。

 

尚、主人公は、大まかに以下4つの型に分類できます。

 

 

主人公の設定の作り方:英雄型

 

「私もあんな風になりたい」と尊敬の念を抱かれるキャラクター

英雄型のキャラクターは、自身の能力に自信を持って、迷わず行動します。

(『スパイダーマン』のピーター・パーカーetc)

 

 

 

 

主人公の設定の作り方:普通の人型

 

読者と同等もしくは近しい存在のキャラクター

普通の人型は、読者に近い存在だからこそ、その悩み、葛藤に共感されます。

(『ダイハード』ジョン・マクレーン、『千と千尋の神隠し』荻野千尋etc)

 

 

 

 

主人公の設定の作り方:負け犬型

 

読者に対して下位に立つキャラクター

負け犬型は、身体的、精神的、社会的に恵まれないからこそ、同情されます。

(『賭博黙示録カイジ』伊藤カイジ、『ドラえもん』野比のび太etc)

 

 

 

 

主人公の設定の作り方:罪深き者型

 

行ってはいけないことを行うキャラクター(アンチヒーロー)

罪深き者型は、道徳的に問題があり、人間の暗い側面を代表します。人間には、暗い側面を見たいという欲望があるため、この人物に興味を持ちます。

(『ダークナイト』ジョーカー、『スターウォーズ』ダースベイダー) 

 

 

あなたの主人公は、何型でしょうか。

まずは、あなたの物語の主人公を決めてみて下さい。

 

 

 

 

 

キャラクターの作り方④:何を求めているのか(欲求と目標)

 

そのキャラクターは、「何を求めているのか」を決めて下さい

 

求めているものは、何でもいいです。対立を解決すること、宝物を見つけ出すこと、無事に帰還すること等。

 

こうした欲求こそ物語の背骨となります。

 

本書では、この欲求の重要性について以下の通り述べています。

 

手に入れたい気持ちを阻むすべてのものが対立や確執を生み、感情を湧き上がらせる。どんな物語も、必ず何かを手に入れたいと思っている人について書かれている。

 

ゴール、つまり手に入れたいものや目標がなければ、物語は成立しない。

 

あなたのキャラクターは、何を求めていますか?

キャラクターの欲求や目標を立ててみて下さい。

 

 

 

 

 

キャラクターの作り方⑤:なぜ求めているのか(動機と必要性)

 

読者に共感して貰うためには、欲求や目標を掲げただけでは足りません。

 

共感を生むためには、「なぜ求めるのか」の動機部分を描く必要があります。なぜなら、行動に対しての理由がないと、その人のことを理解できないためです。

 

例えば、以下の通りです。

 

 

豚に変わってしまった両親を救うため、恐ろしい湯婆婆の下へ向かう

(『千と千尋の神隠し』)

 

世界を滅ぼす力を秘めた指輪を破壊するため、滅びの火口へ向かう

(『ロードオブザリング』)

 

拉致された娘を救うため、犯人グループの手がかりを収集する

(『96時間』)

 

 

ここで重要なのは、動機は、感情移入しやすいものでなければならないということです。

 

つまり、金が欲しいという理由だけで銀行強盗をするキャラクターは好かれません。一方、病気の妹の治療費を手に入れるために、銀行強盗をするキャラクターが好かれるのはこのためです。

 

あなたのキャラクターは、なぜそれを求めるのですか?

その動機を立ててみて下さい。

 

 

 

 

 

キャラクターの作り方⑥:失敗したらどうなるか(代償の大きさ)

 

代償とは、何を得るのか、または、失うのか、ということです。つまり、目標に手が届かなかった場合、最悪の事態が待ち構えているということです。

 

例えば、以下の通りです。

 

 

・目標を達成できなかった場合、人類が滅亡する

(『アルマゲドン』『ロードオブザリング』etc)

 

・目標を達成できなかった場合、愛する者を失う

(『96』『千と千尋の神隠し』etc)

 

・目標を達成できなかった場合、自由を失う

(『プリズンブレイク』『大脱出』etc)

 

 

このように、代償は、世界規模の代償もあれば、個人規模の代償もあります。

 

尚、代償は、人間関係に関する代償であれば、より心を動かしやすくなります。なぜなら、愛する者を失うという代償は、普遍的に共感されるためです。

 

この代償という要素の重要性について、本書では以下の通り述べています。

 

行動の帰結に何らかの代償がなければ、淡々と知的に文章を読むだけになる。

払う代償が感情的であるほど、読者は主人公の行動の帰結が気になり、

目標達成を応援したくなる。

問題を解決できなかった場合すべてを失うのでなければ、

その物語はまだ甘いということだ。

 

あなたのキャラクターは、その目標を達成できなかったら、どうなりますか?

目標を達成できなかった時の代償を考えてみて下さい。

 

 

 

 

 

キャラクターの作り方⑦:どのように変わるのか(内面的変化の軌跡)

 

キャラクターは、物語を通じて、内面的変化を遂げることが理想とされます。なぜなら、物語は、キャラクターの成長の過程を描いたものとなるためです。

 

内面的変化とは、いわば成長のことです。つまり、キャラクターは、行動前と行動後で別の自分に変化するということです。

 

例えば、以下の通りです。

 

 

心の傷を負っていた ⇒ 心の傷を癒す

間違った考え方や行動が他者を傷つけていた ⇒ 行動や考え方を改める

能力を制限されていた ⇒ 能力を余すことなく発揮する

 

 

このように、キャラクターが変化しようとすることで、物語に起伏・変化が生まれます

 

この内面的変化の重要性について、本書では以下の通り述べています。

 

変わるキャラクターがいれば、物語も変化に富む。

脚本を読む人の好奇心も刺激される。

果たしてこのキャラクターは変わるだろうか、と期待するようになる。

どのように変わるか楽しみになる。

 

あなたのキャラクターは、目標を達成するための過程の中でどのように変わりますか?

内面的変化を考えてみて下さい。

 

 

 

 

 

キャラクターの作り方:まとめ

 

それでは、おさらいです。

キャラクターの作り方は、以下の通りでした。

 

 

この物語の主役は誰か

(英雄型、普通の人型、負け犬型、罪深き者型)

 

何を求めているのか

(どういった欲求や目標があるのか)

 

なぜ求めているのか

(なぜ、そうした欲求や目標を持っているのか)

 

失敗したらどうなるのか

(もし、その欲求や目標を達成できなかったらどういう代償があるのか)

 

どのように変わるのか

(欲求や目標を達成もしくは失敗を通じてどういう内面的変化があるのか)

 

 

 

 

 

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