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なぜゲーム会社の離職率は高いのか? リストラ? 転職?

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なぜゲーム会社の離職率は高いのか? リストラ? 転職?
概要:現役ゲームプランナーの視点から「なぜゲーム会社の離職率が高いのか」について一挙紹介!

 

 

プロフィール:わたなべ りょう 

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▼略歴
・明治大学政治経済学部卒

・株式会社カプコンに4年半勤務

・ゲームプランナー/アクションプランナー

・フリーランスとして独立

・特技は「テコンドー」「カポエイラ」

 

▼制作実績

・モンスターハンター ライズ

・モンスターハンター エクスプロア

・小説「LANCASTER《ランカスター》」

 

 

 

 

なぜゲーム会社の離職率は高いのか

 

リアルに現場にいる立場から言うと、理由は4つです。

  

 

 

理由①:収入やポジジョンを上げるため

 

理由②:別のゲームを作りたくなったため

 

理由③:ゲーム以外の別の事に挑戦したくなったため

 

理由④:ゲーム制作に疲れた

 

 

 

ちょっと一個ずつ解説します。

 

尚、ゲームクリエイターの働き方に興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。

 

 

 

 

ゲーム会社の3年後離職率のデータ

 

各ゲーム会社の離職率は、以下の通りです。

 

ソニー・インタラクティブエンタテイメント  0%

任天堂 2.0%

バンダイナムコエンタテイメント 15.6%

スクウェア・エニックス 27.3%

コナミデジタルエンタテイメント 12.0%

カプコン NA

 

出典:東洋経済新報社 就職四季報 2021年版

 

3年後の平均離職率は、ソニーと任天堂を除けば、約18.3%です。

 

10人中2人は、入社してから3年以内に退職する計算です。

 

リアルに現場にいる立場から言っても、そんな感じかなと思います。

 

 

では、次に「離職率が高い理由」について解説していきます。

 

 

 

 

 

ゲーム業界の離職率が多い理由①:収入やポジジョンを上げるため

 

イチバン多い理由は、やっぱり収入かなと思います。

 

先輩・同期と話していると「他社から良いオファー受けたからそっち行こうかな」みたいな話をよく聞きます。

 

ゲーム業界では、新卒でイチから育てるより、経験者を引っこ抜いて即戦力として使う方が早いので、そこそこの額が提示してもらえる感じです。

 

 

転職すると年収が100万円~200万円上がることも

 

 

そこそこの実績があれば、「現在の年収+100万円~200万円」といった提示も珍しくないです。

 

実際、自分がそんな感じでしたね。

 

複数のタイトル開発実績があれば、有利に商談が進められると思います。

 

 

 

どこでゲーム会社の転職求人を見つけるのか


ゲームクリエイターもしくはクリエイティブ職の方であれば、【マイナビクリエイター】 を使うといいですよ。

 

ゲーム業界の転職案件に特化しているので、かなり仕事を見つけやすいです。

 

転職エージェントの方に相談すれば、条件に合った内容を探して提案してくれるので、一度相談してみるといいと思います。

 

 

転職エージェントを使えば、面談のスケジュール調整/年収交渉などしてくれるので、仕事しながらでも転職活動ができるので便利ですよ。

 

 

関連記事:【実体験】失敗しないゲーム会社の選び方【ホワイト企業】

 

 

ゲーム業界の離職率が多い理由②:別のゲームを作りたくなったため

 

これもゲーム業界あるあるですね。

 

別のゲームを作りたいから別のゲーム会社に行くというのは、ゲーム業界だとわりと一般的です。

 

例えば、こんな感じです。

 

 

 

「アクションゲームを作りたくなったからA社に行くわ」

 

「RPGゲームを作りたくなったからB社に行くわ」

 

 

 

実際にゲームを作っている身としては、よく分かります。

 

同じジャンルのゲームを作っていると、たまに別ジャンルのゲームも作ってみたくなるので。

 

また、他社の〇〇というタイトルに携わりたいから、という理由で辞める人も多いですね。

 

 

ちなみに、自分の場合、経歴を見てもらって分かる通り、アクションゲームが好きです。

 

アクションゲームの魅力に興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。

 

 

 

ゲーム業界の離職率が多い理由③:ゲーム以外の別の事に挑戦したくなったため

 

これもよくある理由ですね。

 

例えば、こんな感じです。

 

 

 

ゲームプランナーの場合:ゲーム系メディア事業の編集運営、ゲーム系の専門学校の講師etc

 

プログラマーの場合:アプリの開発運営、VRARの開発etc

 

デザイナーの場合:各種デザインの受注etc

 

 

 

そのほか色々ですね。

 

自分のようにフリーランスとして独立して生計を立てていく人もいる感じですね。

 

フリーランスのゲームクリエイターという働き方に興味がある方は、以下の記事も読んでみてください。

 

 

 

スキルと実績があればフリーランスもOK

 

3年以上の開発実績があれば、フリーランスになっても活躍できると思いますよ。

 

実際、自分は4年半カプコンに勤めた後はずっとフリーランスとして生計を立てているので。

 

 

尚、これからフリーランスのゲームクリエイターになろうと思っている方はレバテック を使うといいですよ。

 

フリーランスのゲーム制作案件に特化したサービスになるので、フリーランス案件が多いです。

 

実際、自分もフリーランスのゲームプランナーになる際に利用させてもらいました。

 

 

 

 

ゲーム業界の離職率が多い理由④:ゲーム制作に疲れた

 

この理由は、たまに聞きます。

 

例えば、こんな感じですね。

 

 

 

「ちょっと、疲れたからしばらく旅に出るわ」

 

「しばらくニートになるわ」

 

 

 

忙しい時期が続くと、そういう気持ちになるのも分かります。

 

また、ゲーム開発が終わると、燃え尽き症候群のようになってしまう人もいます。

 

でも、のちのち聞くと、またゲーム業界に戻って働いている人も多いですけどね。

 

 

関連記事:【本音】ゲームプランナーはきついのか【結論:辛い時もある】

 

 

 

別にネガティブな理由で離職率が高いわけではない

 

ゲーム業界は、そもそも流動性が高い業界です。

 

辞めたところで、スキルと実績があれば、また別のゲーム会社に行けるので。

 

むしろ一つの会社にずっといるというのは、珍しいかなと思います。

 

 

 

最後にもう一度まとめておきますね。

 

 

ゲーム業界における離職理由

 

 

 

理由①:収入やポジジョンを上げるため

 

理由②:別のゲームを作りたくなったため

 

理由③:ゲーム以外の別の事に挑戦したくなったため

 

理由④:ゲーム制作に疲れた

 

 

 

大体こんな感じで基本的にはポジティブな理由が多いですよ。

 

だから、そこまで心配する必要はないかなと思います。

 

 

 

今回はこんな感じで終わりたいと思います。 

 

尚、ゲーム業界にて就職活動をする前に知っておいて欲しいことをまとめた書籍を作ったので、ぜひ見てください。